9月になって、少し涼しく過ごしやすくなってきましたね。夏休みもあと少し。中には、もう学校や幼稚園がはじまっている方もいらっしゃるでしょうか。
さて、4回にわたり親子で楽しめるトールペイントの小さな作品をご紹介してきましたが、今回と次回の2回は、トールペイントの道具や歴史についてご紹介いたしますね。
今回は、アメリカントールペインティングについてお話しします。
マーガレット・ヴエッキング原画
トールペイントのトールとは、TOOL(道具)を意味し、その当時よく使われていたブリキを指します。もともとは、ヨーロッパからアメリカに伝わり、日本の私たちに伝わった物で、その特徴はヨーロッパとアメリカでは大きく違います。
まず、ヨーロッパでは、ロシアのジョストボと呼ばれるペイント。
ノルウェーでは、ローズマリングと呼ばれるペイントで、更に地方によって4つの特徴に分かれます。
ドイツでは、バウエルンマーレライ、フランスでは、パンチュールペイザンヌと呼ばれ、より素朴で民族調のモチーフが好まれています。
また、ヨーロッパのペイントでは人物は描かずにお花をたくさん描くのが特徴です。
一方アメリカのトールペイントでは、動物や女の子等をお花以上に描いていくのが特徴です。
最近の日本では日本のモチーフを取り入れながら、例えば四季にちなんだ作品が多く描かれるようになったり、また、ハワイアンパッチワークのモチーフを取り入れたり、様々な形でトールペイントの世界は広がってきています。
今日は、アメリカのトールペイントについてお話しします。
アメリカではトールペイントではなく、DECORATIVE PAINTINGとよばれています。
これは、間違えると大変で、トールペイントとだけ覚えていたら、アメリカでは、トールのお店も探せないと思いますので、覚えておいて下さいね。
まず、大きな特徴は人物を描くということ。
そして、平らな筆に色をつけて、塗り絵のように一番下になる部分から塗り重ねていきます。そして一番上に同じ平らな筆で、影と光になる部分を描きます。
とても細かい作業で時間と根気がいるのですが、間違えてしまったら、また、一番下の塗り絵の部分まで戻してあげればいいので、初心者にはアメリカンの方が、描きやすいかもしれません。
次回はヨーロッパのペインティングについて、お話しします。こちらは、より種類が多いので、楽しみにしていて下さいね。
野村 真理子 【トールペイント講師】
記事テーマ
トールペイントは塗り絵のように色を重ねて楽しむクラフトです。木はもちろん、ガラスやあき缶、アクリル板のような身近かな物にも簡単に描く事ができます。トールの技法を取り入れながら、シールやリボン、キラキラデコ等を使って子供でも簡単にできる作品を厳選して掲載致します。親子で楽しんで下さいね。