・大きなグラタン皿 1枚(2~3人分の容量のもの)
・市販のスポンジやカステラ(切り落としがお得) 容器サイズ×2枚分
・マスカルポーネチーズ、クリームチーズ、裏ごしタイプのカッテージチーズ
いずれか一つを使用 200g
・卵黄 1個
・水 25cc
・砂糖 70g
・生クリーム 200g(1パック分) ★脂肪分40%以上のものを使用
・湯 100cc(1/2カップ)
・砂糖 30g
・インスタントコーヒー 10g
・仕上げ用ココア 適量
①用意した容器に市販のスポンジやカステラをぴったりと敷きこむ。
湯、砂糖(30g)、インスタントコーヒーをよく混ぜ合わせたコーヒーシロップの半量を、スプーンなどでスポンジにたっぷりとうつ。
②電子レンジにかけることができるボウルに、卵黄、砂糖(70g)、水を入れてよく混ぜ合わせる。
そのままラップをせずに、600Wで90秒(1分半)加熱し、取り出してよく混ぜる。
※このときに、卵がぶくぶくと沸騰するようなら上記の時間より前でも取り出してよく混ぜて下さい。
さらに、600Wで50秒加熱し、取り出してよく混ぜる。この時点では表面に細かい泡が浮いている状態。
さらにまた、600Wで30秒加熱し、取り出してよく混ぜる。この時点では卵は固まっていないが少しとろりとした状態。
ボウルに氷または保冷剤と水を入れたものに重ねて混ぜながら冷やす。
③冷やしながら泡立て器を左右に振るように空気を入れて混ぜ合わせる。
だんだんと、もったりとしてくるまで混ぜ合わせる。
④チーズをへらで柔らかくしたのちに、泡立て器でよくほぐしておく。
マスカルポーネチーズ、カッテージチーズを使う場合は、泡立て器でほぐしておく。
クリームチーズを使う場合は、電子レンジ600Wで90秒(1分半)加熱し柔らかくしてからへらで崩し、泡立て器でほぐしておく。
⑤生クリームを7分立てにして用意しておく。ほぐしたチーズに③で作った卵黄のクリームを2回に分けて加え、よく混ぜ合わせる。
さらに用意した生クリームを2回に分けて加え、よく混ぜ合わせる。
このとき少しクリームが緩いようなら、泡立て器でよく空気を含ませるように泡立て、かるく角が立つくらいの固さまで泡立てる。
⑥ ①で用意しておいた容器にクリームの半量を流し入れる。
さらに半量残しておいたスポンジ(カステラ)を敷きつめ、残りのコーヒーシロップをすべてうち、残りのクリームを流し入れる。
※ここでの固さの目安は、へらで広げないとクリームが流れない程度の固さ。
冷蔵庫で2~3時間冷やして、仕上げに茶こしなどを使ってココアをふりかける。
ティラミスに使われるチーズといえば、マスカルポーネチーズ。乳脂肪分が80%前後で天然の甘みがあり、酸味や塩分が少ないチーズです。
濃厚なコクとやさしい甘みがティラミスにはぴったりなのですが、値段が高く200gの用量を購入するのはあまりお手頃とはいえません。
今回は作り方は基本に忠実に、チーズは手に入るもので代用できるレシピになっています。
★クリームチーズで作る場合は、スーパーで売られている1パックの用量で作ってください。180g~250gの間の用量の誤差は問題ありません。塩味が強いので生クリームを泡立てる際に30gの砂糖を追加してください。
★カッテージチーズは裏ごしされたクリームタイプを使います。水分量が多いので少し淡白な味わいになります。
★どうして卵を加熱するの?
80度以上に熱して殺菌をするためと、たんぱく質を変性・凝固させてもったりとしたクリームにするためです。
この卵黄のクリームが合わさることでティラミスにコクとふんわりとした口溶けが生まれます。
卵黄は加熱し過ぎると炒り卵になるので、少しずつ加熱し、その都度よく混ぜ合わせましょう。
★生クリームは何を使ってもいいの?
ティラミスに使用する生クリームは動物性のものは脂肪分40%以上のもの、植物性のものは低脂肪タイプではないものを使います。
チーズと合わせた後に、よく泡立てて固くするのですが、脂肪分が少ないと固く泡立てられず断面のゆるいティラミスになります。
クリームの温度が高くてもなかなか泡立たないので、つねにボウルを冷やしながら作業するのもポイントです。
山田 早紀子 【家庭菓子研究家 イベントサークル「MamaCafe!」主宰】
記事テーマ
ママの愛情がこもった手作りのおやつ。それは大人になっても幼い頃の想い出として心に残るものです。しかし、今までお菓子作りが苦手だった方にとって「手作り」はハードルが高いという意見も聞きます。レッスンでいただく子育て中のママの声を活かして、忙しい毎日でも「簡単に」「おいしく」「おしゃれに」手作りを楽しんでもらえるレシピを提供します。