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子育て世代にうれしいスマートハウス/2012年11月

普通に暮らして賢くエネルギーを使えます

スマートフォンは身近な存在になりましたが、「スマートハウス」という言葉を耳にしたことはありますか? 簡単に言うと、IT(情報技術)を使って、エネルギーをスマートに(賢く)使う家のこと。

何やらむずかしい??感じもするのですが、実際は普通に暮らしながらエコで省エネ、そして家計にもうれしい生活ができる家です。

 

近年、地球温暖化や省エネの意識が高まるなか、ハウスメーカーでは高気密・高断熱の家を開発し、住まいの性能を高めてきました。また家の中でも光と風を採り入れ、自然とふれあえる空間を設けるなど、心地よい暮らしを提案。さらに、限りあるエネルギーを賢く使うためにスマートハウスに力を注いでいるのです。

 

ハウスメーカーによって、構成や名称は異なりますが、下図のように、スマートハウスでは、エネルギーを①太陽光発電や燃料電池などで創る②蓄電池に蓄える③HEMS(ヘムス)と呼ばれるシステムで管理し上手に使う。この3つが大きな柱となっています。

 

HEMS図1.jpgのサムネール画像

スマートハウスを構成する設備やシステム

 

○エネルギーを創る「太陽光発電」

降り注ぐ太陽のエネルギーを使って自家発電。地球温暖化防止に役立つ再生可能エネルギーのひとつとして普及が進んでいます。発電した電気はわが家で使い、余った分は電力会社に売ることができるので、家計にうれしいのもメリットです。

 

○   発電&給湯を行う「燃料電池」

太陽光発電とともに、ダブル発電をする仕組みとして注目されているのが燃料電池です。家庭用ではエネファームという名称で発売され、使う電気の約7割がまかなえるというデータも。

燃料電池はガスを使って発電するのですが、その時に発生する熱からお湯を沸かしたり、暖房に使えるのがメリットです。

 

○電気をストックする「蓄電池」

蓄電池は、発電した電気を蓄えておける設備。停電用の非常用電源となったり、料金がお得な深夜電力を蓄えて使うため、光熱費の節約にもつながります。

 

○エネルギーの見える化「HEMS」

HEMS(ヘムス)は、H(ホーム)・E(エネルギー)・M(マネジメント)・S(システム)の略。場所別や家電別、月別、時間単位など、家庭内で使う電力量を細かく把握できます。消費電力量だけでなく、ソーラー発電量の状況や電気料金まで「見える化」。

 

家庭内のどこで電気が使われているか、パソコンやタブレット端末、外出先ならスマートフォンで確認することができる仕組みです。見やすい画面なので、子どもと一緒に数値を確認したり、省エネに対する意識を高めるのにも役立ちます。

これからも新しい機能が考えられています

 

ハウスメーカーによって、スマートハウスを構成する設備やシステムは異なります。たとえば、蓄電池の残量を確保するよう制御する仕組み、電気自動車やプラグインハイブリッド車への充電、そして今後は車から家へ電気を供給することなども考えられています。さらに、太陽光発電や蓄電池などを全住宅に設けたスマートシティという分譲地も出てきています。

 

子育てや家事、仕事に忙しい人でも無理せず、エコに暮らしながら無理なく光熱費を減らせ、停電時でも電気が使えるのがスマートハウスの大きな魅力。地球環境や省エネ、節電に節約など、子どもたちの将来を考えるうえでも、スマートハウスのメリットをぜひ知ってみてください。

Mama's profile/プロフィール

武田 由紀江

武田 由紀江 【住宅ライター】

記事テーマ

子育て世代の住まい選び

子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。

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