住まい選びの要素としては、家の広さや間取りはもちろん、アクセスの便利さや周辺環境も気になるもの。自治体によって必要なお金も変わってきます。
たとえば、「乳幼児医療費助成制度」。対象年齢や対象者は自治体ごとに異なります。ある市では小学1年生までは通院、入院とも助成が受けられるのに、小学2年生以上は入院のみという場合も。また、保護者の所得制限を設けているところもありますね。
小学校に入ると授業が終わったあと、放課後があります。幼稚園や保育園のときは延長保育がありましたが、小学校では保護者が働いている場合などは、学童保育が活動場所に。
学童保育の費用は地域によって異なっています。
私の住む大阪市では、児童いきいき放課後事業(愛称「いきいき」)が行われていて、放課後や夏休みに子どもの活動場所として小学校を活用。普段は18時まで過ごせますし、夏休みなどは朝8時半からオープンしていて便利でした。しかも料金は無料で、災害補償制度の運営費として年間500円かかるのみ。
6年生まで、また共働きの家庭でなくても参加できるということです。
そんな話を、市外に住む別の友人にしたら「なにそれ!いいなぁ」と。ほかの市では、学童保育と呼ばれる施設はありますが、月々数万円で、両親の勤務先の証明が必要とのことでした。また3年生までしか利用できないところもあります。
高学年になればカギを持たせて一人で留守番、もできるでしょうが、低学年のうちはこういった活動場所があると安心です。
子どもの成長に伴って、仕事を再開したい!と思う方も多いと思います。
そういう場合、子どもは放課後、どのように過ごすことになるのか。自分たちが住みたい街ならどれくらいの費用がかかりそうか。
ずっと先のことのようですが、マイホームを取得した後では環境は変えられません。
小学校への入学前にマイホームを検討される方が多いので、ぜひ放課後の過ごし方、必要なお金についても確認しておいてはいかがでしょうか。
武田 由紀江 【住宅ライター】
記事テーマ
子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。