前回、キッチンがダイニングとのつながり方によって、3タイプに分けられるとご紹介しました。
ダイニングと一体になったオープンタイプ、一部に仕切りがあるセミオープンタイプ、独立したクローズドタイプです。マンションの場合は、どのタイプが多いのでしょうか。
新築マンションのうち、ファミリー向けの間取りを見ると、やはりオープンやセミオープンタイプの対面キッチンが主流。
対面式は、料理中にダイニングやリビングで過ごす子どもの様子が把握でき、家族で会話しながらの作業ができるのもメリットです。キッチンが独立した空間ではないので、料理や片付けでひとりだけ「こもる」といった感覚にならないのも人気の理由といえます。
キッチンとダイニングの間に吊戸棚などの仕切りがあるセミオープンタイプならば、調理中の手元が隠せる、キッチン内が丸見えにならないといった利点もあるでしょう。
中古マンションでは、オープンタイプの対面キッチンをはじめ、築年数によっては、壁付けキッチンや独立キッチンの間取りも。もし好みのスタイルでなければ、管理組合の許可を得たうえで、リフォームする方法もあります。
キッチンは刃物や熱源を使用する危険な場所だから、子どもの安全には気をつけたいもの。できるだけ子どもが近づけないような工夫が必要です。
対面キッチンや独立キッチンの場合は、キッチンの手前に、写真のようなゲートを設置すると安心。気づいたらコンロの近くまで子どもが来ていた!なんてことのないよう、ハイハイ期から3歳くらいまでは、ぜひ予防のためのグッズを取り付けましょう。
壁付けキッチンの場合は、刃物や熱源を扱うときに振り返って、子どもが近くまで来ていないか確認を。また、勝手に引き出しやドアを開けないようにするための「いたずら防止グッズ」も、100円ショップなどで販売されています。便利なグッズを使って、安全を守りながら楽しく料理ができるキッチンにしたいものですね。
武田 由紀江 【住宅ライター】
記事テーマ
子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。