一戸建てに住みたいと思っていると、街を歩いていて「いいな!」というお宅を見つけたりするもの。外観やアプローチなども参考になりますね。その一方で、せっかくのすてきな家なのに残念だなと思うことも。今回は、そんな細かいところをチェックしてみました。
まずはある一戸建て住宅でのお話。門扉のまわりに少しだけ植栽スペースがありました。お庭が設けられない分、少しでも花や緑をとりいれたいということだったのでしょう。
でも実際は、枯れた草がいっぱい…。住人はガーデニングが趣味でないと思われ、たぶんあまり気にもされないまま住んでいるんでしょうね。もしずっとこのままだと、訪れる人はどんな人が住んでいると思うでしょうか。やはり家の顔ともいえるエントランス横なので人目につきやすいから注意が必要です。
どうしてもガーデニングが苦手なら、設計の段階で植栽スペースをなくすといった選択肢もあったはず。建てる前、購入する前に暮らした後をイメージすることが大切ですね。
次は都市型の3階建て住宅。最寄駅から徒歩15分程度なので、自転車を使う家族が多いようです。家の前はすぐ歩道ですが、そこに家族の自転車が4台勢ぞろい。幼児の自転車もありました。
敷地いっぱいに建物があり、自転車を置くスペースは確保されていなかったようです。しかし見た目にはどうでしょう。自転車が家の前に長時間複数台置いてあるのは美観上も、また歩道にはみ出しているというのもあまりおすすめできるものではありません。
こちらの場合、限られたスペースではありますが、やはり駐輪場所を確保する必要があったと思います。家族の人数分自転車を所有するなら、玄関の外側にゆとりを設けるなどの工夫をして。自転車の定位置もしっかり考えてほしいですね。
一戸建ての場合、家の玄関まわりには砂がたまったり落ち葉が集まったりします。できれば普段から、さっと掃除する習慣をつけたいものです。
マンション暮らしではエントランスや住戸前の共用部分は、管理員や清掃員の方が掃除してくれますが、一戸建ては自分たちで手入れすることになります。
朝、玄関まわりが掃除され、夏なら水まきをしてあると、すがすがしい印象に。すごく細かなことですが、住み始めてからのお手入れのこともイメージしながら、家づくりを考えてみてはいかがでしょうか。
武田 由紀江 【住宅ライター】
記事テーマ
子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。