憧れのマイホーム、いつかは欲しいと思っているけれど、「いろいろ調べるのが大変そう、住宅の用語ってむずかしそう、実際何から始めたらいいか分からない…」という声をよく聞きます。
住宅を取得するためには、マンション一戸建てなど物件の知識に加え、住宅ローンなどお金のことも絡んできますので、むずかしいですよね。
今回はまず何から始めればいいか、ご紹介します。
新築マンションのチラシが投函されていて、予定のない休日になんとなく見学へ。最新のキッチンやバスルーム、おしゃれなリビングなどを見て、購入意識が高まった、というケースもあります。
でもできれば、いきなり見学に行く前に、家族間で話し合ったり、確認してほしいことがあります。
○ なぜ家を持ちたいのか
周りが持家だからといって、必ずしも同じである必要はありません。賃貸住宅で理想の暮らしをしている人もいます。「資産として持ちたい」「一家の主になりたい」など、いろんな理由がありますね。
○ いつ頃までに欲しいのか
子どもが幼稚園や保育園に入るまで、小学校に入学する前まで、など、ある程度いつまでにマイホームを取得したいかと考えておきます。
○ うちっていくらぐらい貯金ある?
マイホームを購入する際、頭金ゼロで買える物件もありますが、物件価格以外に税金などの諸費用も必要です。住宅購入にまわせるお金がいくらぐらいあるか、確認しておきましょう。
○ どんな住まいが欲しいか
マンション、一戸建てのどちらか、新築それとも中古? 都心と郊外ならどちらに住みたいか。ほかにも、実家の近く、通勤に便利なエリアなど、選択肢はたくさんあります。
上記の内容を話し合っていくと、夫婦間で意見の相違が出てきます。うちもそうでした(笑)。
自分だけマイホームが欲しい、と思っていても夫はそう思っていなかった…と知って愕然とすることも。また、夫はどうしても実家の近くに住みたいと言うけれど、妻側としてはあまり乗り気でない…とか。
ただ話してみることで、お互いの家に関する理想や要望が分かったりします。それをリストアップして、残しておきましょう。住宅購入に使えるお金がいくらかなのかも、知っておきたいもの。ただし貯金はすべて住宅購入に使うのではなく、月収の3〜6ヵ月分を目安として手元に残すようにすると安心です。
この話し合いは一度では終わらないこともあると思いますので、焦らずに自分たちのペースで。どちらかが無理強いをして突っ走るのではなく、双方の住まいへの思いをしっかり確認する準備期間だと考えてくださいね。
武田 由紀江 【住宅ライター】
記事テーマ
子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。