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収納スペースと家族の関係は/2013年10月

住まいのお悩みのひとつ「収納スペース」

「マイホームが欲しいのは、今の住まいに満足していないから?」

そう聞かれて頷く人も多いのではないでしょうか。

 

満足していない理由は、広さや部屋数だったり、建物の古さ、周辺環境などさまざまな理由があるでしょう。そして新しい住まいでは、今の不満を解消したいと思うものです。 

 

そんなお悩みのひとつに「収納スペース」があります。

収納は多ければ多いほうがいいわけでもない

「収納はたくさんほしい」というのは、ほとんどの人が希望する要素。中には多ければ多いほどいい、という人も。

 

でも実際にマンションから一戸建てへ引っ越しをして、収納スペースが3倍以上になっても、数年後「やっぱり収納が足らない」と悩まれているケースもあります。では、わが家にはどれだけの収納スペースがあれば部屋がすっきりするのでしょうか。

収納面積の目安となる「収納率」

皆さんは「収納率」という言葉を耳にされたことはありますか?

 

これは、収納できる部分の合計面積を床面積で割った割合で、数値が高いほど収納スペースが多いということ。クロゼットなど高さが180㎝程度以上のスペースをカウントし、たんすや食器棚などはこの数値には含まれません。住宅の規模にもよりますが、8%〜15%程度が望ましいといわれています。

 

ただし前述のケースのように、収納が増えても数年後には足らなくなる…というのは何が原因でしょうか。

必要なものを見極め、ものに定位置を

家の中のものは、ついつい増えてしまうもの。でも断捨離という言葉があるように、ものを整理していかないと、いくら収納スペースが多くても追いつきません。

 

必要なものを見極め、不要なものは処分する、ということが基本中の基本。もうひとつ家族一人ひとりが収納をどう考えているかが重要なポイントとなります。

 

収納の基本は、定位置を決め、出したものは元の場所にしまうこと。

 

毎日、何度となく行うこの作業、片付けるということを、家族はしてくれていますか? 自分だけが片付ける人になっていないでしょうか。

 

自分が家族のこともすべてやる、片付けもひとりでできる!という完璧な方はさておき、やはり家族にも協力してもらってこそ、すっきり快適な住まいが維持できるのではないかと思います。

家族を巻き込んで、快適な住まいに

家族に協力してもらうには、正直たいへん。

私の周囲でも「子どもは聞くけど、夫はムリ…」という嘆きも(笑)。子どもの場合は、一緒に片付けるという習慣をつけたり、時間を計ってゲーム感覚で整理するのも効果的。ちゃんとしまえたら、ほめてほめて♪ やる気になってもらいましょう!

 

片付けの苦手なパートナーには、まず「○○だけはお願い!」と、簡単な片付けを振り分けてみるのも一案かもしれません。それがうまくいってしばらくしたら、もうひとつ増やすという方法も。

 

以前、住居学の先生に伺ったことですが、家事というのは毎日の繰り返し。家族であれば、大人も子どももできる限り分担して、協力し合っていくことが大切だとか。何でもひとりでやろうと思うと長くは続かないので、ムリをせず、家族を巻き込んで楽しく快適な住まいにしたいものですね。

Mama's profile/プロフィール

武田 由紀江

武田 由紀江 【住宅ライター】

記事テーマ

子育て世代の住まい選び

子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。

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