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不動産広告から未来の暮らしを読み取る!/2012年8月

インテリア写真にまどわされないで

インターネットの物件紹介、新聞折込やポストに投函される不動産広告。これからマイホームがほしい人にとっては、参考になるツールです。しっかりと読み取ることで、購入後の暮らしがイメージできてきます。今回は、新築マンションを例にご紹介します。

 

広告には完成予想パースやモデルルームの写真が掲載されることが多いので、コーディネートされたインテリアにうっとり、ということも。実際には家具を始めオプションが加えられていることも多いので、あくまでもイメージとして捉えたほうがいいようです。また、購入する物件とモデルルームでは、面積や間取り、梁の位置なども異なるため、実際には見学時に確認したほうがいいですね。

交通や間取り、設備の種類を読み取る

文章からは、所在地や交通の便、間取りタイプの種類や特徴、設備としてはどんなものが標準で含まれているかが読み取れます。まず物件から最寄駅までの時間ですが、1分を80mで換算し、端数は切り上げるという不動産広告の決まりがあります。たとえば最寄駅まで600mあれば8分と表示しますが、自宅からエントランスまでの時間や踏切での待機時間は含まれていないので注意が必要です。

 

次に、間取りでは3LDKなどファミリータイプが中心か、南向きの住戸が多いのか、角部屋の割合など。設備では、使用する熱源は電気か、ガス併用かなど、細かくチェックしてみましょう。

浴室なら間取図に1620と書いてあれば、ユニットの大きさが1600×2000mmで広めの浴室だということになります。さらに浴槽の形状、ミストサウナの有無なども確認を。そのほか、キッチンのタイプ、食器洗い乾燥機とディスポーザーの有無、収納スペースの位置、家事動線も想像して、使いやすいかどうか見ておきましょう。

毎月必要なお金もしっかりチェック

マンションの場合は、総戸数や構造・規模、駐車場の台数や形状も住み心地に影響します。総戸数が100戸以上になると、スケールメリットを生かして共用施設やセキュリティのシステムが充実することが多いよう。キッズルームやスタディルーム、公園など子育てに便利な施設があるかを確認しておきましょう。駐車場は機械式よりも自走式のほうがラクに乗り降りできます。あわせて駐輪場のスペースや台数も見ておき、1世帯で2台以上置けるかも見ておきたいですね。

 

そして最も重要なのが金額面。物件価格はもちろん、管理費や修繕積立金、駐車場代など毎月必要な金額を把握します。最後に購入するとなったら、いつから住めるのかも確認を。子どもの進学を機に引っ越したいと思っていても、新築マンションの場合、完成は1年以上先ということもあります。

 

いくつか広告を見ているうちに、見るときのポイントが分かったり比較もしやすくなります。いろんな間取りを見るのも参考になるので、ぜひ楽しみながら広告を見てみてくださいね。

Information/お知らせ

【参考】

「不動産広告あらかると」

不動産公正取引協議会連合会発行

 

消費者向けに不動産広告を見るときのポイントをまとめてあります。

こちら★★

Mama's profile/プロフィール

武田 由紀江

武田 由紀江 【住宅ライター】

記事テーマ

子育て世代の住まい選び

子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。

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