「住宅展示場って、何か敷居が高い」って、思っていませんか? たしかに、漠然と家が欲しいなぁという状態では行きづらいかもしれないですね。
またマイホーム購入は決めていても、ハウスメーカーにするか、建築家や地元の工務店に頼むかなど、依頼先を絞り込んでいない場合も行動に移すのがむずかしいかもしれません。
とはいえ、行ってみないと分からないこともあるので、今回は住宅展示場での見学のポイントをご紹介します。
住宅展示場には数十社のモデルハウスが並んでいます。もちろんすべてを見るのはむずかしいので、ある程度絞り込むことに。まずはセンターハウスを訪れて、全体マップを手に入れましょう。
ここではアンケートに答えるとプレゼントがもらえたり、週末には子連れで楽しめるイベントが行われたりします。
マップを見て、気になるモデルハウスがあれば、何ヵ所か絞って見学へ。せっかくの機会なので、しっかり見学しましょう。
住宅展示場は豪華に造られていて、自分たちの生活空間とは異なります。「こんな空間、遊ばせておくんだったら、収納にしたらいいのに」など、主婦目線で突っ込みを入れたくなることもしばしば。
基本的には、「こんな家いいな!」と思ってもらうための要素が集められています。贅沢な空間、プロによるインテリアコーディネート。グレードが高く、生活感のないその場所は現実逃避し、自分たちを夢の世界へ導きます。まさにマイホームに対して、夢をふくらませる場所ですね。ただし最初は夢にひたっても、その後はしっかり見学してください。
ポイントとしては
●間取図をもらい、それを見ながら見学
→配置を確認。
●生活の動線を確認
→外から帰ってきて、キッチンへはどう行くか。1階から2階への移動など。
● 子ども部屋
→成長に合わせて間取りを変化できるか。
● 収納スペースを確認
→各部屋および、玄関や大型収納などもチェック
営業担当者と話ができれば、次のような項目も聞いておきたいですね。
●住宅の工法(木造、ユニット工法など)
●空調、換気システム
●耐震性能、防犯システム
●設備の特徴(太陽光発電の発電量が多い等)
見学が終わり、差し支えなければアンケートに記入します。住所や名前のほか、予算や建築予定、土地の有無といった項目もありますが、もちろんなければ、その通りに書けばOK。
事前に家族でどんな家で暮らしたいか、予算はどれくらいかを、サクッとまとめておくといいですね。
展示場に行ったら、その後も担当者から電話がかかってくる可能性はあります。もしまだ検討中であれば「まだ家族で考えがまとまらないので」などと、正直に言えばいいです。その後はイベント開催時に案内がくると思うので、興味があれば参加しましょう。
ハウスメーカーの家を見たら、次は地元の工務店の家を見てみたくなるなど、まずは「動く」ことで、次のステップに進みやすくなると思います。ぜひ家族で行動を起こしてみてくださいね。
武田 由紀江 【住宅ライター】
記事テーマ
子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。