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理想の家に住むための話し合いと意見統一/2013年5月

夫婦で意見が食い違うこともあります

子どもの成長に合わせて「そろそろマイホームがほしい」と思って、パパに話をしてみると「まだいいんじゃない」とか、「貯金してから」などという意見が返ってきて、なかなか計画が前に進まないという人がいます。

 

周りの友人が次々にマイホームに引っ越して、悔しい思いをすることも。

 

また実際に動きだしてからも、理想の暮らしのイメージが夫婦で異なると、意見をまとめるのに時間がかかり、疲れてケンカになってしまうことも考えられます。

主導権はどちらが持っていますか

理想の住まいで暮らすためには、まず「どこに住むか」という周辺環境のことから、物件の種類や「間取りはどうするか」といったことを考える必要があります。また、住宅ローンや設備の仕様、引っ越し後のインテリアまで、決めることはいっぱいあるもの。

 

もちろん夫婦や家族で相談することになりますが、話をするときの「主導権」はどちらが持っていますか?

夫が中心で、妻は同意。

妻がおもに決めて、夫がうなずく。

 

別にどちらが主導でもいいのですが、決めることが多くなってくるとどれを話したか、分からなくなることも。できれば決めたことをノートにまとめるなどして、夫婦間で「??」がないようにしたいものです。

 

そのときに気をつけたいのが、相手の意見をしっかり聞くこと。「いいんです、夫さえよければ、私はどんな家でも」っていう奥さんならいいですが(笑)、誰だって自分の好みを住まいに取り入れたいですよね。

 

完成後のマイホームを取材して、

「ほんとは書斎みたいな、自分ひとりの空間がほしかったけど、嫁に子ども部屋優先と言われて…」。

と、何となく寂しそうな男性の言葉を聞いたこともあります。

 

また、親からの資金援助を受ける場合、「お金を出すと口も出す」ということで、両親から意見やダメ出しをされる例もあるようです。

親の意見が正しかったり、納得できるなら尊重すればいいですが、あくまで住むのは自分たち。誰が住むための家か分からなくならないように、しっかりと自分たちの意見は主張しましょう。

 

意見が分かれた場合、建築士や営業担当者など、家づくりに関わる第三者に相談してみることで、解決の糸口になることもあります。

そしてひとりだけが主導権を持たないよう、夫婦の話し合いも大切にしてほしいなぁと思います。

永く暮らす家だからこそとことん話し合いを

生まれ育った環境が違うのですから、住まいに対する思いや理想のイメージも異なるのは当然のことかもしれません。

その時にケンカや言い争いがあったとしても、マイホームが完成したあと、すてきな、いい思い出に変わると思います。

 

永く暮らす家だからこそ、将来後悔しないよう家族全員が理想と思えるまで、とことん話し合ってみてください。

Mama's profile/プロフィール

武田 由紀江

武田 由紀江 【住宅ライター】

記事テーマ

子育て世代の住まい選び

子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。

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