子どもが生まれてから、家の中にいても「危ないな」と思う場所が出てきました。最初はハイハイするときの小さな段差を気にしていたのですが、実際に動きが活発になってくると、それ以外にもいっぱいありますよね。
たとえば、ドアに手を挟まないか、コンセントに指を入れないか。こういった小さなケガ対策として、ドアは完全に閉まらないようにするグッズを取り付けたり、コンセントにはカバーをする方法があります。
柱や家具など、角ばっていて危険な部分にはやわらかいパッドのようなものを取り付けると安心ですね。また、包丁のような危険なものが入っている場所は開けられないようにするストッパーも。こういった安全対策グッズは100円ショップでも一部販売されています。
ただ、部屋のインテリアにマッチするものとなると、まだまだ限られているような。
このほか、調理中のキッチンに子どもが入って来られないようにするゲートをつけたりすると、落ち着いて作業できますね。
マイホームを考えるにあたり「らせん階段」をぜひ取り入れたいという人もおられますよね。正直、大人だけなら問題ないのですが小さな子どもがいると、すき間などから落下の危険を伴います。
対策としてよく採用されているのは、危険な間だけ防護用ネットをはり巡らすこと。自分たちでホームセンター等で購入し取り付けておられる方もいますが、できれば、安全性をしっかり確かめておきたいもの。施工会社に聞いてみるのも一案だと思います。
計画にあたり、間取りや設備だけでなく、小さな子どもも安心して暮らせるか、というのも考えておきたいポイントです。
室内の安全対策として、さまざまなグッズを紹介しましたが、最近では対策をされた仕様の商品も増えてきました。
コンセントには感電防止対策がなされていたり、フルフラット設計で段差がなかったり、ドアも急に閉まるのではなく、自動でゆっくり閉まるタイプのものなどがあります。
このほか、浴室の床が滑りにくくなっていたり、勝手に入らないよう高い位置にチャイルドロックが設けられているなど、室内の各所に安全性を重視した住まいづくりがなされています。
うちの娘は5歳なので、ほとんどの対策グッズがいらなくなりました。それでもドアノブが顔に当たりそうでヒヤっとすることも。わずかな期間とはいえ小さな子どもにとっては、家の中にもいろんな危険がひそんでいるので要注意です。今の住まいでも気をつけるとともに、これからのマイホーム選びでも、チェックポイントのひとつにしてくださいね。
武田 由紀江 【住宅ライター】
記事テーマ
子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。