先日、一戸建て住宅メーカーの資料をお取り寄せしました。じっくり読んでみると、メーカーごとのこだわりがいっぱい。そこで、今回は私が気になった言葉や名称を紹介していきます。
子育てをするうえで、親からのサポートを受けられたらいいな、と思う人も多いですよね。昔から言われているスープのさめない距離の「近居」でもいいですし、実家を二世帯住宅に建て替えるという選択肢もあるでしょう。
二世帯住宅は一般的ですが、今回目にしたのは『2.5世帯住宅』。ヘーベルハウスの商品で、親世帯+子世帯+親世帯に住む未婚の兄弟姉妹という設定です。子どもから見ると、おじいちゃん、おばあちゃんに、パパとママ、そして、おじちゃんか、おばちゃん(とは呼ばせないと思いますが)がいることになります。ゾーン分けをすることでプライバシーを守りつつ、大家族の楽しさを満喫できるようです。実際このような家族構成は周りにもいますし、今後も増えてくるかもしれませんね。
次に気になったのは、ミサワホームが以前から提案している大収納空間『蔵』。家族の持ち物や季節用品などがたっぷりしまえます。収納をまとめることで、部屋がすっきり片付くことと、1階と2階の間に蔵があった場合は、半2階といったスキップフロアがあり、空間が立体的にゆるやかにつながるので、離れていても家族の気配が感じやすいのが魅力ですね。
もうひとつ目を引いたのは、家そのものではありませんが、積水ハウスの『5本の樹』という考え方。
住まいの中の自然として庭づくりをする時に“3本は鳥のために、2本は蝶のために”という思いを込めているそうです。庭も家の一部であることから、日本の原種や自生種、在来種であり、鳥や昆虫とも関係の深い樹木を、建築場所の気候風土に合わせて提案されています。
昔ながらの里山のように鳥たちがやってくる家なら、子どもたちも喜びそうです。
ほかに注目したのは、スマートハウス、外断熱といった名称。
スマートハウスとは、エネルギーを①太陽光発電や燃料電池などで創る②蓄電池で蓄える③HEMS(ヘムス)と呼ばれるシステムで管理し上手に使うという仕組みです。
外断熱は、建物の断熱方法のひとつで、いくつか採用しているメーカーがあります。また別の機会で紹介したいですね。
子育て世代向けとしては、名称はメーカーによって異なりますが、将来、間取りが変えられるよう可動式間仕切りを採用したり、家族がふれあえるリビングやお庭の設計、土間やバルコニーの活用方法などが紹介されていました。
カタログには実例集もありますので、これから家を建てたい人にとっては、かなり勉強になると思います。余裕のある時に好みのものを取り寄せてみてはいかがでしょうか。
武田 由紀江 【住宅ライター】
記事テーマ
子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。