ハウスメーカーのホームページから資料請求すれば、希望のカタログを一般的に3冊程度まで無料で送ってもらえます。種類としては、以下のようなカタログが用意されていました。
○ 住宅ブランドごとのカタログ
最近は子育て世代向けの商品も各社から提案されています。家族の気配がいつでも感じられる間取りの工夫、暮らし方の提案など、子育て中の家族が楽しく快適に暮らすための参考になります。
○ スマートハウスカタログ
スマートハウスとは、IT(情報技術)を使って、エネルギーを賢く使う家のこと。①太陽光発電や燃料電池などで創る②蓄電池に蓄える③HEMS(ヘムス)と呼ばれるシステムで管理し上手に使うという仕組みです。蓄電池の残量を確保するよう制御する仕組み、電気自動車やプラグインハイブリッド車への充電が可能など、会社によってシステムの違いがあります。
○ 実例集、プラン集
実際に建てられた家の外観から室内写真、間取りや面積が掲載されています。家族構成も書かれていることが多いので、自分たちと似通ったファミリーが見つかるかも。2階建て、3階建てのプランもあり、実例集を見れば、このメーカーで建てたらこんな家に住める、というイメージが膨らみます。私は一番これが参考になりました!
○ インテリアコーディネートブック
モダン、ナチュラル、和風、欧風など、住まいに望むイメージは人それぞれですよね。床や建具選びから、どんなイメージの家にしたいかが分かるように、写真でさまざまな事例が紹介されています。インテリアの勉強にもなりそう。
○ 二世帯住宅カタログ
子育てをサポートしてくれる存在が近くにいれば心強い、ということで、二世帯住宅を選択される方もいらっしゃいますよね。玄関、水まわりなど、どこを共有で使ってどこを分けるか。それぞれのプライベート部分と、両世帯がコミュニケーションできるスペースの配置など、注目すべき内容が紹介されています。
○ 収納カタログ
主婦が気になる収納に特化したカタログもありました。見た目に美しく、出しやすくしまいやすい工夫は、家づくりの参考になりますね。
メーカーによっては、構造の安全性などを紹介したテクニカルカタログ、庭づくりについてのものなどさまざまで、選ぶのがむずかしいほど、数多くのカタログが用意されていました。
カタログを見ていると、メーカー独自のこだわりや、特徴が分かってきます。写真や実例を見ることで、「自分の好みはこんな家だな〜」とイメージも膨らんできたり。
ハウスメーカーで建てるかどうか決めていない方でも、興味深い内容がいっぱいなので、時間のあるときにぜひ資料を請求してみてはいかがでしょうか。
武田 由紀江 【住宅ライター】
記事テーマ
子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。