子どもが誕生してから「親子で仲良く、安心して暮らせる家がほしいな」と思う機会が増えた、という声をよく耳にします。
子育て世代のみならず、いったいどれくらいの人が、マイホームを欲しいと思っているのでしょうか。
2011年に社団法人全国宅地建物取引業協会連合会などが調査した結果によると、持家派は86.3%。現在の居住形態に関係なく、潜在的に家を持ちたいと思っている人が多いという結果が出ています。
また、持家派の理由としては、
1位/家賃を払い続けることが無駄に思えるから(64.8%)、
2位/持家を資産と考えるから(38%)、3位/落ち着きたいから(37.7%)。
2位と3位で資産をもち、家族で落ち着いて暮らしたいと思っている人が7割にのぼっています。
さらに、住宅購入の際に重視するポイントは、
1位/交通の利便性がよい、
2位/不動産の価格、3位/周辺・生活環境がよい、が上位。
今の住まいより利便性がよく住環境のよいマイホームが求められています。
【データ出典】
「不動産の日アンケート」住宅の居住志向及び購買等に関する意識調査
(2011年12月社団法人全国宅地建物取引業協会連合会、
社団法人全国宅地建物取引業保証協会調べ)
実際にマイホームを考え始めて、まず悩むのがマンションか一戸建てのどちらにするか。
最初に、それぞれの特長を比較してみましょう。
□マンションの主なメリット
□一戸建ての主なメリット
マンションでも1階住戸で専用庭が付いていたり、ペットを飼えるところも増えていますが、管理組合で決まっている条件を守る必要がありますね。
上記以外にもマンション、一戸建て双方のメリットは多々あります。
どちらを選ぶにしても、一番大切にしたいことは、「自分たちがどんな暮らしがしたいのか」ということ。
自分たちが住まいに何を重視するか、ライフスタイルによって変わってきます。
たとえば、駅前に住みたいけど本格的なガーデニングもしたい。と思っている人がいるとします。
では、どちらを優先するか。
利便性を一番にするなら、駅前で探せるマンションにして、ガーデニングはバルコニーでできる範囲で楽しむ、ということになりますね。
家族によって、暮らしたいと思う家のイメージは異なりますので、まずは子どもが寝たあとにでもどんな住まいがいいか、夫婦で話し合う機会を設けてはいかがですか。
武田 由紀江 【住宅ライター】
記事テーマ
子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。