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さまざまなトイレトレーニング法/2012年8月

トイレトレーニング方法は一つじゃない!

トイレトレーニングというと、どのような方法を思い浮かべますか?

現在は、子どもが2、3歳くらいになったら、少しずつトイレに慣れさせるという方法が主流になっています。
しかし、トイレトレーニングの方法はひとつだけではありません。実際は、子どもと親の個性に合わせて、工夫次第で幾種類にもなるのです。

そこでまず、トイレトレーニングを始めるにあたって、一体どのような方法があるのかを知っておく必要があります。方法によっては0歳児からスタートできるものもあり、できるだけ早い時期からそいうった情報に触れておくことをおススメします。

今回はさまざまなトイレトレーニングについて、その特徴を簡単にご紹介したいと思います。

さまざまなトイレトレーニングの概要

【ベーシック・トイレトレーニング】

いわゆる現在主流となっている一般的なトイレトレーニングです。
ここでは「ベーシック・トイレトレーニング」と呼んでいます。

開始時期の目安:2歳前後

開始時期の判断基準:
  ○おしっこの間隔が2時間くらいあくようになった。
  ○おしっこが出たことを言葉や仕草で伝えるようになった。

方法:
  1おまるやトイレに座ることに慣れさせる。
  2タイミングを見てトイレ(おまる)に誘い、おしっこをさせる。
  3おむつを濡らす回数が減り、トイレ(おまる)でのおしっこに慣れてきたら
   パンツに移行する。


【トイレット・コミュニケーション】

(財)幼児開発協会(ソニー財団の下部組織。2006年解散。)が提唱。
目的はあくまでも「コミュニケーション」で、トイレのしつけを完成させることではありません。
赤ちゃんからのサインをお母さんがしっかりキャッチして、信頼関係の基礎をつくる手段としてトイレットコミュニケーションを実践します。結果としておむつが早く外れるということも。

開始時期の目安:0歳(生まれてすぐ)

開始時期の判断基準:
 ○「赤ちゃんの様子を見つめる」ということから開始するので、
   そういう意味では生まれてからすぐのスタートとなる。
   出産前、お腹にいる時から話しかけても。
 ○親子のコミュニケーションを積極的に取ろうと思った時が始め時。

方法:
 ○できるだけ布オムツで育てる
 ○排泄のサインを受け取り、タイミングを見計らっておむつを外し、
   おまるやトイレでおしっこやウンチをさせてあげる。


【エリミネーション・コミュニケーション】

EC(Elimination Communication)とは、Eliminationつまり排泄を通してコミュニケーションを図るという意味です。
ただしトイレで排泄をさせるためのトレーニングではなく、赤ちゃんとコミュニケーションを取ることが目的となります。
排泄のリズムを知り、おむつに頼らずできるだけ清潔なお尻を保つようにするという、アメリカで提唱され世界に広まった方法です。
「赤ちゃんは本来排泄の欲求を認識できる」といった、赤ちゃんの能力を信頼し引き出してあげようという考え方に基づきます。

開始時期の目安:0歳(首が据わる頃からできるだけ早い時期に)

開始時期の目安:
 ○生まれてすぐの赤ちゃんも排泄に関するサインは出しているので
  まずはそれをよく観察し、実際におまるやトイレでさせるのは首が据わった頃からが望ましい。

方法:
 ○できるだけ布オムツで育てる(紙でも可。どちらでも汚れたらすぐ換える)。
 ○排泄のタイミングを知り、おむつにする前にトイレなどでさせてあげる。
 ○赤ちゃんの空腹に答えるのと同様に、排泄の欲求に答えてあげる。


【1日でおむつがはずせる】

4児の父でもある、アメリカの学習心理学の権威N.H.アズリン氏の著書"Toilet Training in Less Than a Day"(邦題「1日でおむつがはずせる」)によるトイレトレーニングの方法。

開始時期の目安:1歳半~2歳頃

開始時期の判断基準:
 ○排尿間隔が2時間程度あくようになった。
 ○二足歩行や指で物を掴むことが上手にできる。
 ○大人の出す簡単な指示に従える。

方法:
 1.人形を使っておまるでおしっこをする実演をする。
 2.本人を実際におまるに座らせる。
 3.できたら大げさに誉め、失敗しても怒らない。


【昔ながらのおむつはずし】

昔の日本で実践されていた「おむつはずし」も、今見直されつつあります。

開始時期の目安:0歳(首が据わる頃からまたは腰が据わる頃から)

開始時期の判断基準:
 ○首が据わる3ヵ月頃に始めてもOKだし、おまるに座れる6ヶ月頃からでも。

方法:
 ○出来るだけ布オムツを使用する。
 ○おむつが濡れたらすぐ交換し、常にお尻は乾いた状態にしておく。
 ○おしっこのタイミングを見計らって、こまめにトイレに連れて行く。

親子に合った方法でトライしよう

以上、それぞれの特徴を簡単にご紹介させていただきました。

ここで紹介させていただく方法は、どれもメリット&デメリットの両面を持ち合わせていると思います。誰にとっても「これがベストな方法!」というのは正直ありません。

まずは自分と子どもの性格を考え、「これならできそう」というものを見つけてください。

そして大切なのは実践してみること。無理そうだったり、自分や子どもに合わないと思ったら、途中でやめて、他の方法を試してみればOKです。

またそれぞれの方法をマニュアル通り忠実に実行する必要も全くありません。
自分のライフスタイルに合わせてアレンジしたり、実践可能な部分だけかいつまんで実行してみればいいと思います。

あまり難しく考えず、Let's Try!
自分でも予想しなかった意外な結果に驚くかもしれません。まずは行動してみましょう♪

次回からは、それぞれのトイレトレーニング方法について、詳しくご紹介したいと思います。

Mama's profile/プロフィール

滝田 加奈子

滝田 加奈子 【トイレトレーニングアドバイザー】

記事テーマ

トイレトレーニングは怖くない!オムツ外しをハッピーな思い出に

トイレトレーニングのイメージというと、面倒くさい、大変そう…というマイナスイメージをもっていませんか?実はトイレトレーニングには、さまざまな方法が存在します。自分とお子さんに合った方法さえ知っていれば、トイレトレーニングは親子の絆を深めるコミュニケーションツールにもなります。親子で楽しく取り組んで、オムツ外しをハッピーな思い出にしましょう!

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