前回の記事で、トイレトレやおむつはずれだけでなく、子どもの行動や成長は、『言葉だけではコントロールできない』と書きました。
とはいえ子どもへの言葉がけは不可欠ですので、いったいどんな言葉を使ったらトイレトレーニングには有効なのでしょうか。言葉がけの内容によっては、子どもたちのモチベーションをぐっと引き上げることもできます。
トイレトレーニングをしている時によくあるシチュエーションを思い浮かべて、子どもへの言葉がけのコツについて考えてみましょう。
いわゆる事後申告ですね。ここで「何でおしっこが出る前に言わないの!!」などと、いきなり怒ったり、お子さんを責めては逆効果です。
お子さんが「おしっこが出たことに気づいた」ことを褒めてあげましょう。
その時に、「トイレって言えて偉かったね!」と、申告ができたことをすぐに褒めるのではなく、「トイレに行きたかったんだね」とか「トイレでスッキリしたかったんだね」など、子どもが本当にしたかったことを、ママもわかっているよということを伝えます。
そして「ママも○○ちゃんがトイレでスッキリしたらうれしいな」と、ママの前向きな気持ちを伝えるようにしましょう。
そして最後に、トイレに行きたいことを伝えられたことを褒めましょう。
その時にも「言えて偉かったね!」というよりも「ママに伝えてくれてありがとう!ママうれしかったよ!」と行動への評価ではなく、ママの気持ちとして伝えたほうが子どもの心に響きます。
これも1と同じですが、申告した時点ではまだ漏らしていないわけですから、本人はかなりトイレでする気満々です。
それだけにトイレに到着する前に漏らしたら、「ああ失敗した~」と落ち込んでいるはず。
もし泣いたり、すごくガッカリしている様子だったら、一度キュッと抱きしめ、短く「悔しかったね」と気持ちに寄り添ってあげましょう。
一緒になってずっと落ち込むのは逆効果なので、あとは1と同様にまず行動を認めてあげ(「トイレでスッキリしたかったんだよね」など)ママもわかっているよということを伝えましょう。
ママの気持ちも1同様に伝えて(ママも○ちゃんがスッキリしたら気持ちいいよ」など)、そして最後に励ましの言葉をかけましょう。
「ココまでがんばれたんだもん、ママうれしいな!」など、ママがどう感じているかを伝えてあげます。
基本は「できなかったことを叱る」のではなく、「できたことを褒める」です。
そのときに注意したいのは「出来て偉い」とか「すごい」など、行動そのものを評価するのではなくその行動によってママが感じたことを伝えるようにします。
「ママうれしいな」とか「がんばってくれてありがとう」などママはこう思ったよという気持ちを言葉に現しましょう。
完璧なゴールにばかり目を取られがちですが、そこにたどり着くまでには沢山の紆余曲折があります。
焦らずに、さっきまで出来なかったのに出来た!と、ポイントごとに成長を喜びましょう。
親子で楽しくトイレトレーニングを乗り切るためにも、ママも子どももハッピーな気持ちで取り組むことが大切ですね!
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滝田 加奈子 【トイレトレーニングアドバイザー】
記事テーマ
トイレトレーニングのイメージというと、面倒くさい、大変そう…というマイナスイメージをもっていませんか?実はトイレトレーニングには、さまざまな方法が存在します。自分とお子さんに合った方法さえ知っていれば、トイレトレーニングは親子の絆を深めるコミュニケーションツールにもなります。親子で楽しく取り組んで、オムツ外しをハッピーな思い出にしましょう!