圧倒的に「叱ること!」というお返事が返ってきそうですね(笑)。
ほめるほうがいいと思いつつも、どちらかというと叱ることが多くなるのではないでしょうか?
かく言う私自身もそうでした。
特に、未就園児の頃。
好奇心旺盛な子どもはいろんなことに興味を持ちます。ただ、持ったが最後、止めるのも聞かず走って行ったり、興奮して大きな声で騒いだり。次から次へといたずらするので、気付いたら叱ってばかりになってしまい、
「世間ではほめるのはよいことだ、と言われているし、ほめられるものならほめたい。でも、叱ることの方がたくさんあって、ほめることが追い付かない!」
と反省することもしばしばでした。
とはいえ、もちろん、叱ってはいけない、という訳ではありません。
例えば子どもが道路に飛び出そうとしている時、「飛び出してもいいか考えてごらん?」なんて悠長に言ってはいられませんよね。「道路に出ちゃダメ」「止まって!」など大きな声を出して叱ります。
ところで、叱った後はどうしていますか?
意外かもしれませんが、叱った後はほめるチャンスなんです。
さきほどのお話を続けますね。
飛び出そうとした子どもを叱ったら、ほとんどの場合子どもは立ち止まります。もし立ち止まらなかったとしたら、あなたが飛び出さないように止めに行くでしょう。いずれにしても、子どもは言われたことをできます。
そうしたらお子さんに伝えてみましょう。
「ママが言ったこと、ちゃんとできたね!」
実は、これだけでじゅうぶんほめ言葉なのです。
ほめ言葉にもいろいろありますが、これはその人の存在・行動をそのまま受け止める「承認」というスキルを使ったほめ方です。最後をほめ言葉で締めると、子どもの中では叱られたことよりもほめられた印象が残り、叱られたことも忘れてにっこりしてくれます。
そうして、受け入れられた安心感のある状態で叱られた理由を説明してあげれば、叱られた内容もお子さんの心に届きやすくなります。と言っても、やはり一度ですぐにはわかりませんので、繰り返して辛抱強く教えてあげてください。
次回はお子さんに話をする時のコツについてお伝えしますね。
「叱る」と「ほめる」はセットで使ってみましょう。
これだけで今よりずっと気軽にほめることができますよ!
よしだ るりこ 【総合話し相手サービスさくらマルシェ代表】
記事テーマ
「何回言ったらわかるの?!」「早くしなさい!」イライラしてつい小言を言っては後悔していませんか?子育てに正解はありません。でも、より子育てが楽しくなり、お子さんのやる気を引き出すコツはあります。お子さんのタイプの見極め方やほめ方、言葉がけの仕方などの子育てのコツを毎回ひとつずつご紹介していきます。ひとつでもしっかり効果は出てきますよ!