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子どもをほめる時には○○なしで! ~ほめルール その①~/2012年11月

間違いさがし

今回は間違いさがしからスタートします。

この写真は11/11に撮りました。
いっぱい写っているのはパセリの芽なのですが、よく見るとパセリの芽ではないものが写っています。さて、それはなんでしょう?

IMG_1165.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは、右上です。 よーく見ると大きな葉っぱが混ざっていますよね。 これ、なんだと思いますか? 実は、朝顔なんです! 「これから寒くなるというのにわざわざ朝顔を植えたの?!」 と驚かれるかもしれません。 なにを隠そう、私自身も驚いているんです。 だって、この朝顔を植えたのは”夏前”のことだったのですから!

息子が小学校一年生の時、学校で朝顔の観察をしたのですが、家に持ち帰ってからたくさん花が咲き、たくさんタネが取れました。 それで、今年も朝顔が見たいと思い、夏前に昨年取っておいたタネを蒔いたのです。 ところが「保管状態が悪かったしきっとムリだろう。」と疑っていたら、案の定芽は出ませんでした。

その後、同じ土を使って先月の終わりにパセリのタネを植えました。 数日経って最初の芽が出て来たら、その後あれよあれよとどんどん芽は増え、写真のような状態になりました。 芽が出てくるとうれしいもので、毎日毎日見に行き、今日はどの芽が出たのかな、お水はもっと上げた方がいいかな、とプランター2つ分のパセリを可愛がっていました。 するとなぜか、朝顔まで出てきてくれたんです! しかも2つ。 そこで、はたと思いました。 「これって、子育てとよく似ているな~」

植物には水、子どもにはほめ言葉

育て方に違いがあったとすれば、

 
 朝顔 ⇒ ムリかな~と思いながら水をあげ、途中で諦めてしまった
 パセリ ⇒ あまり意識せず水をあげ続けていた
 
というところが大きいと思います。
 
 
 
朝顔は約1週間、パセリは約2週間発芽までにかかります。
最初に朝顔を植えた時には、1週間で芽が出なくても「やっぱりね」と思っていました。
実を言うとパセリもあまり状態のいいタネではなく、使用期限ぎりぎりだったのでダメかもしれないとうすうす思っていました。
ただ、隣にミントの挿し木を植えていたので、毎日様子を見て水をあげることだけは欠かしませんでした。
 
植物に水が欠かせないように、子どもには家族からのほめ言葉が必要です。
ほめられることにより、家族の絆を実感でき、「自分はできるんだ」と思えるようになります。
 
心理学者マズローの学説に「欲求段階説」があります。
満たしたい欲求が強いものから順に①生理的欲求(生理・生存)⇒②安全欲求(安定・安心)⇒③愛と所属の欲求(愛・つながり)⇒④承認欲求(承認)⇒⑤自己実現欲求(発信)となり、①の欲求が満たされれば②へ、②の欲求が満たされれば③へと順に進んでいきます。
 
ほめることというのは、このうち③愛と所属の欲求や④承認欲求を満たすことになります。(もちろん、予め①②が満たされている必要がありますが)
ほめられることで家族とのつながりを実感でき、自分は価値ある人間と認められていると思えるようになった子どもは、更に自己実現を目指すようになり、「勉強してもっと成長したい」「自分の力を高めてもっと上を目指したい」と考えられるようになります。
 
 
 
難しい言い方をしましたが、たくさんほめてあげることで、自分で考え、自分で行動する自律したお子さんに自然と育っていくということなんです。
ほめる時に気になること

「そうは言っても、ほめ過ぎたら調子に乗りそう。」

「まだ充分ではないのに、『これでほめられるんだったら今のままでいいや』とがんばれなくなってしまいそう。」
 
そんな不安もわかります。
 
ところで、
どんな時にお子さんをほめていますか?
どんな風にお子さんをほめていますか?
 
ほめると似た言葉で、おだてるというのがあります。
おだてるの意味はこうです。
「1 うれしがることを言って、相手を得意にさせる。何かをさせようと、ことさらに褒める。もちあげる。「―・ててやる気にさせる」」
(出典:デジタル大辞泉)
 
 
 
ほめるという言葉は入っていますが、ほめることとは別物なんですね。
例え同じ言葉で“ほめた”としても、「こんなにできたんだから、得意がらせるぐらいほめちゃおう」とか「ほめれば次はもっとやってくれるかも」という期待や下心(!)があれば“おだてる”、なければ“ほめる”ということになります。
つまり、「ほめたらこうなるのでは?」と思いながら言ってしまうと、結局“ほめた”のではなく“おだてた”ことになっているのです。
 
下心の第一の意味は「1 心の奥深く思っていること。心底。本心。」(出典:デジタル大辞泉)
本心と違うほめ言葉はお子さんに伝わりません。なのに、本心の方は意外と伝わっているもの(笑)
 
我が家の朝顔も、「水やりしていても出ないでしょ?」という私の本心を見透かして最初は出てこなかったのかな、と思っています。
子どもをほめる時には下心なしで!

いくらでもほめてあげて大丈夫!

大人でもほめられると嬉しいですよね。では、子どもたちがほめられて一番嬉しい相手と言えば、
 
もちろん大好きなお父様お母様です。
 
下心なし!ほんとのほめ言葉で家族の絆づくりを楽しんでくださいね!
 
次回は「ほめルールその② 子どもに合わせたほめ言葉」をお届けします。

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よしだ るりこ

よしだ るりこ 【総合話し相手サービスさくらマルシェ代表】

記事テーマ

「声掛けひとつでこんなに変わる!もっと笑顔になるオーダーメイド子育て術」

「何回言ったらわかるの?!」「早くしなさい!」イライラしてつい小言を言っては後悔していませんか?子育てに正解はありません。でも、より子育てが楽しくなり、お子さんのやる気を引き出すコツはあります。お子さんのタイプの見極め方やほめ方、言葉がけの仕方などの子育てのコツを毎回ひとつずつご紹介していきます。ひとつでもしっかり効果は出てきますよ!

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