前回「きく」コツについてお話すると予告していましたが、この夏休みに印象的なことがあったので、今回はそのことをお話しますね。
長い長い夏休み。
お休みを取れないパパを残し、息子と二人でアメリカのボストンまで出掛けました。
ボストンと言えば、ハーバード大学をはじめとした大学や、ボストン美術館のような文化施設がたくさんあるアカデミックな街です。
「せっかくの機会だし、小さいうちからそういったものに触れさせたい」
と思い、ハーバード大学(左の写真は有名なジョン・ハーバードの銅像です)やMIT博物館などの博物館に行く計画を立てていました。
ところが、、、
連日の学校と博物館巡りは息子にはつまらなかったらしく、「疲れた」と座って泣きべそをかくようになってしまいました。
そこで仕方なく予定を変更し、子ども向けの映画を見に行くことにしました。
アメリカで映画を見れば当然英語。
私も息子も英語はちんぷんかんぷんです。
とはいえ、子どもの映画ですし、私は付き添いの気分で見ていました。
一方息子は、英語がわからないままでも十分楽しんでいました。
日本でも公開される映画だったので、CMであらすじがわかっていたのがよかったのかな、とも思いましたが、子どもに言葉はあまり関係ないのかもしれません。
あらすじはこうです。
主人公はとある国のプリンセス。
おしとやかなことはニガテで、狩りや乗馬が大好き。
プリンセスらしくないので、母親である女王にいつも叱られています。
女王は娘と対照的な正統派。
娘を立派なプリンセスに育てようと、娘の好きなことはさせず、来る日も来る日もお小言と習い事の日々を送らせていました。
それに娘は反発!
なんと、森で出会った魔女に頼んで母親を熊に変えてしまうのです。
ハラハラどきどき、
英語がわからなくても楽しめる楽しい映画でした!
映画の中には、
どきどきするストーリーのほかにもうひとつのテーマがありました。
それは、娘と母の心の変化です。
はじめ、親子のすることは全く噛みあっていませんでした。
お互いが求めることが全く異なるため、二人とも相手を変えようとばかりしていました。
実際変わってみると(変わったのは姿でしたが)、相手が求めていたことの意味が少し肌で理解できるようになっていきます。
そして、
最後には二人とも相手を変えるのではなく、自分を変えることを選びました。
ふと自分に置き換えてみた時、私は息子のやりたいことを無視して自分がさせたいことばかり押し付けていたんじゃないだろうか、と反省しました。。。
ボストンに着いた当初、「息子が楽しめるかどうか?」ではなく
「私が息子に見せたいと思うかどうか?」という観点でばかり観光先を選び、挙句の果てに疲れて泣かせてしまっていたのですから。
息子の希望で、単なる付き添い気分で見た映画でしたが、
視点を変えることができたため、しっかり自分を振り返ることができました。
「視点を変える」というのもコーチングの大切なスキルです。
自分の今の見え方だけにこだわってしまうと見えなくなってしまうものもあります。
他の人の立場で考えてみたり、
今回の私のように、他の事柄を自分に置き換えてみることによって視点を変えると
行き詰っていたことも新しい見方ができ、解決に近づきます。
お子さんと一緒にいて、「なんだかしっくりいかないな」と感じることがあったら、少し視点を変えてみましょう。
一番身近な方法はお子さんの立場で考えてみることです。
と言いつつも、今回は私自身ができていませんでした。。。
意識していないとついついうっかりして自分本位になってしまいます。
そんな私なので意識して「視点を変える」必要があるな、と感じます。
「視点を変える」
みなさんもぜひ試してみてくださいね!
よしだ るりこ 【総合話し相手サービスさくらマルシェ代表】
記事テーマ
「何回言ったらわかるの?!」「早くしなさい!」イライラしてつい小言を言っては後悔していませんか?子育てに正解はありません。でも、より子育てが楽しくなり、お子さんのやる気を引き出すコツはあります。お子さんのタイプの見極め方やほめ方、言葉がけの仕方などの子育てのコツを毎回ひとつずつご紹介していきます。ひとつでもしっかり効果は出てきますよ!