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「主語」を変えてみると伝わり方が変わります/2012年7月

ほめてみて、いかがでしたか?

前回、「叱るとほめるのセット使い」についてお話ししました。

お子さんが何かしてしまった時、とっさに厳しく叱ってしまったとしても大丈夫。ほめる(承認する)ことでフォローすることができます、という内容でした。
 
今回はその後にどうして叱ったのか?をお子さんに伝える時の工夫についてお伝えします。
叱る時、どんな言い方をしていますか?

息子がまだ幼稚園児の頃のこと。

お友だちと公園で遊んでいると、ついつい楽しくなったり、ボールを追いかけたりで道路へ飛び出しそうになることがよくありました。
ヒヤッとしますよね。
 
「危ない!道路に出ないで!」
 
と大声で何度言ったかわかりません。
 
そして、戻ってきたらこう言います。
 
「何度言ったらわかるの?公園の中で遊びなさい!」
 
「何度言ったらわかるの?」って、それこそ何度言ったかわかりません(笑)。
ただ、何度言っても同じことをする、ということは、その言い方では伝わっていない、ということでもあるんですよね。
そこで伝え方を変えてみました。
それは「あなた」の行動?「わたし」の行動?

さきほどの私の叱る言葉の数々。

よく見てみると、全部息子の行動に対する言葉です。
 
・道路に出ないで→(あなたは)道路に出ないで
 
・何度言ったらわかるの?→(あなたは)何度言ったらわかるの?
 
・公園の中で遊びなさい!→(あなたは)公園の中で遊びなさい!
 
全部主語は息子=あなた(You)です。
コーチングでは、相手を主体とした言い方をYouメッセージと言います。
 
Youメッセージは、相手の行動に対して直接的に伝えますのでどうしても非難しているように聞こえます。
 
では、非難にならないように伝えるにはどうすればよいのでしょうか?
 
もうお気付きかもしれません。主語を私(I)に変えてみるのです。
 
先ほどの例で言うと
 
・道路に出ないで→ママは道路に飛び出すと○○くんが車にひかれるんじゃないかと思って心配なの
 
・何度言ったらわかるの?→この間ママが話したこと忘れちゃったのかな?って感じたよ
 
・公園の中で遊びなさい!→公園の中で遊んでてくれるとママは安心して見ていられるんだ~
 
(ママ部分はご自分の言い方に置き換えて読んでみてくださいね)
 
のように言い換えられます。
 
受ける印象がずいぶん変わりますよね。
ポイントは、ムリにでも主語を自分にしてしまうこと。
そうすると、後に続く言葉は主語に合わせて自然に変わってきます。
その時自分が感じていることやそうして欲しい理由などを伝えることによって、どのようにして欲しいかがムリなく伝わります。
今日のまとめ ~主語は「私」を意識してみましょう~

同じことでも、主語が「あなた」か「私」かでまったく違う伝え方になります。

それだけでお子さんへの伝わり方も違ってきます。
主語は「私」を意識して話してみてくださいね。
 
ちなみに、これは子どもだけでなく大人向けにもできる工夫なので、ぜひ普段の会話にも取り入れてみてくださいね。

Mama's profile/プロフィール

よしだ るりこ

よしだ るりこ 【総合話し相手サービスさくらマルシェ代表】

記事テーマ

「声掛けひとつでこんなに変わる!もっと笑顔になるオーダーメイド子育て術」

「何回言ったらわかるの?!」「早くしなさい!」イライラしてつい小言を言っては後悔していませんか?子育てに正解はありません。でも、より子育てが楽しくなり、お子さんのやる気を引き出すコツはあります。お子さんのタイプの見極め方やほめ方、言葉がけの仕方などの子育てのコツを毎回ひとつずつご紹介していきます。ひとつでもしっかり効果は出てきますよ!

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