『ナシ』と一言で言っても、実は三種類に分けられます。
水分がたっぷりな『日本ナシ』・濃厚な香りの『西洋ナシ』・そして『中国ナシ』。
まだまだ残暑が厳しい今、露地ものの『日本ナシ』が旬を迎えています。
私が住んでいる『千葉県』はナシの一大産地。いつも買い物に行く『産直所』でナシを見かけ始めると…秋が近づくのを感じます。
最初に店頭に並ぶのは『幸水(こうすい)』。次が『豊水(ほうすい)』。今は豊水が最盛期を迎えていて、もう少ししたら『新高(にいたか)』。
ナシは品種によっても季節の移ろいを感じさせてくれるフルーツだと思います。
『日本ナシ』はさらに、皮の色で『青ナシ』・『赤ナシ』に分けられます。
『豊水』などの皮が褐色の『赤ナシ』は表面のざらつきが滑らかになってきたら、黄緑色の『二十世紀』などの『青ナシ』は皮の色が黄色みをおびてきたら、それぞれ食べ頃だと言われています。
みずみずしさを保つためには、表面が乾かないように新聞紙などでくるみ、ビニール袋に入れて野菜室での保存をおすすめします。
独特の『シャリシャリ』感は『石細胞』。
これは体内に入っても消化されず、食物繊維と同じ働きをすると言われています。
また糖アルコールの一種である『ソルビトール』にも整腸作用が期待できます。
たっぷり含まれる果糖やリンゴ酸・クエン酸には疲労回復効果が、カリウムには体内の余分な塩分を排出してくれる効果もそれぞれ期待できます。
暑さが厳しかった今年の夏。旬のナシで体調を整えましょう!
ナシに含まれる『タンパク質分解酵素』にはお肉を柔らかくする働きがあります。
いつもの炒め物にすりおろしたナシを入れてひと工夫。
【材 料】 3~4人分
豚こま肉 200g
人参 1/4本
玉ねぎ 1/2個
ニラ 1/4束
ナシ 1/4個
お好みの焼肉のたれ 大さじ2
醤油 少々
ごま油 少々
【作り方】
①豚こま肉にすりおろしたナシ・焼肉のたれをもみ込んでおく。
②野菜類を切る。人参・玉ねぎは薄切りに。ニラはざく切りに。
③フライパンを熱し、ごま油少々を入れて人参・玉ねぎ・①の豚こま肉の順に炒める。
④肉に火が通ったらニラを入れて、サッとまぜ、鍋肌からお醤油少々をたらし、一度かき混ぜてから火を止める。
大人用には『コチュジャン』を添えても。
南谷 志保 【食育マイスター・アクティブ野菜ソムリエ】
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朝ごはん。もちろん『朝からバランス良く』というのが理想ですが、ママにとっては朝が一番忙しい…そこで手軽に作れる『朝ジュース』をご紹介します。脳の唯一のエネルギーはブドウ糖。特に果物にはブドウ糖がたっぷりと含まれています。忙しい一日の始まりだからこそ、朝からしっかりと旬の野菜や果物をいただきましょう。