本格的な夏の暑さになりました。
田舎に帰省してバーベキューなど、アウトドアを夏休みに計画している方も多いのではないでしょうか?
家族やお友だちとバーべキューなどをすることは、お子さんが楽しんで野菜に触れられるいいチャンスです。
外で、みんなとわいわいしながらだと、案外パクッと食べたりするものです。
おじいちゃんおばあちゃんが野菜を育てていたりしたら、その日に食べる野菜の収穫もぜひ体験させてもらいましょう。
食べて味わうだけでなく、野菜が育っている様子を見たり、収穫してみたり・・・
いろいろな方向から、楽しんで、なんどもなんども野菜に触れるのが、ニガテな野菜を克服する一番の近道です。
野菜が育っている様子を見てみると、キュウリやナスはトゲがあったり、トウモロコシは何重にも皮を被っていたり、他の野菜でも調理されたものと違い、硬かったりしますね。
これは、野菜が「食べられたくない」「取らないでほしい」と、身を守っているからなのです。
なぜだか分かりますか?
次の命(種)を育てたいからです。
野菜は、人間に食べてもらいたいと思って生きているわけではなく、次の命(種)を育てるために生きているんですね。
だから、取られないように、硬かったり、トゲがあったり、味も酸味や苦味があるわけです。
ちなみに、フルーツは、鳥や動物たちに食べてもらい、遠くに種を運んでもらいたいので、甘い味と香りを出しています。フルーツは木なので、近くに次々と木が出てきては困りますものね。
野菜の都合はそんなわけですが、子どもにも都合があります。
人間は、「酸っぱいものは腐ったもの」「苦いものは毒」と判断するセンサーがあります。
子どもはとくにこの本能が強いです。
その為、酸味や苦味をまとった野菜が苦手なんですね。
野菜の都合と子どもの本能、これを理解して、お子さんとぜひ畑の野菜を見たり、バーベキューでいろいろ野菜を焼いたり・・・夏休みを機会に、楽しみながら触れていってもらいたいと思います。
藤田 光樹 【野菜ソムリエ】
記事テーマ
「うちの子、野菜を食べてくれなくて・・・」と、よくママたちの会話で聞きます。野菜を育てると、食べてくれるようになりますし、他にもいいことがたくさんあります。四季を感じ、野菜を育て、収穫し、食卓を囲む、そんな「野菜を育てるくらし」を私の体験も交えながら、みなさんにも気軽に取り入れてもらえるよう、ご紹介します。