梅雨に入ったところも多いのではないでしょうか。
雨が降りそうなとき、アマガエルはゲロゲロと鳴くんですよ。
聞いたことはありますか?
私は畑で作業中にこれを聞くと、「大変!」と焦り、急いで仕事をします。
今は、天気予報で分かる便利な時代ですが、昔はアマガエルの雨を知らせる鳴き声は便利だったでしょうね。
さて、今回は畑の小さな生き物についてお話ししたいと思います。
「虫か~、いやだな~」と思う方もいると思いますが、意外と「へぇ!」と思うので、ぜひ引き続き読んでみてくださいね。
お子さんは、虫など苦手ですか?
我が家の子どもたちは、基本的に苦手です。
そして、実は私も苦手で、畑で見つけてもなるべく触らないように避けてしまいます。
家庭菜園をやる前は、本当に見るのも嫌なほどでしたが、畑での小さな生き物たちの役割を知ったら、それほどでもなくなりました。
子どもたちにも教えてあげたら、少し見る目が変わったようでしたよ。
有機栽培の場合になりますが、農薬をまかないので、昆虫や小動物などの生き物がやってきます。
野菜を食べる困った虫もいるのですが、それを食べてくれる頼もしい虫たちもいます。
そんな「畑にいると嬉しい!」という生き物はたくさんいますが、馴染みのあるものを紹介しますね。
◇カエル … 夜間に昆虫を食べてくれます。
◇テントウムシ … アブラムシを食べてくれます。
◇カマキリ … ガやアオムシなどを食べてくれます。
◇アリ … 幼虫を食べるアリや、雑草の種を食べるアリがいます。
おまけ
◇ミミズ … 豊かな土にしてくれる土づくりの主役。我が家では「畑の神様」と教えています。
農薬をまかない結果、虫たちが来てくれ、その虫たちにより24時間野菜は守られ、地球にも優しい、安心な野菜が作れるようになります。
ただの「野菜が育っている畑」ではなく、そこに一つの生態系が出来、自然の営みが見てとれるなんて、おもしろいですね。
野菜が育つ様子や、虫たちの役割を知り、触ることが出来なくても、それらを受け入れることが出来たら、きっといろいろなものへの見方も変わると思います。
上記で紹介した虫を見かけて、お子さんが「いやー、こわい!」となったら、ぜひ「野菜を食べる虫さんを食べてくれるいい虫なんだよ!」と教えてあげてくださいね。
藤田 光樹 【野菜ソムリエ】
記事テーマ
「うちの子、野菜を食べてくれなくて・・・」と、よくママたちの会話で聞きます。野菜を育てると、食べてくれるようになりますし、他にもいいことがたくさんあります。四季を感じ、野菜を育て、収穫し、食卓を囲む、そんな「野菜を育てるくらし」を私の体験も交えながら、みなさんにも気軽に取り入れてもらえるよう、ご紹介します。