いよいよ、春はすぐそこまで!心地いい春の陽気に誘われて、「野菜を育ててみようかな♪」と思いはじめるのも、この頃からです。
そこで、今回は、ママとお子さんが楽しんで育てられる野菜についてまとめてみました。
ポイントは、3つ!
①栽培期間がそれほど長くないもの
長い間、収穫する楽しみもなく、ただただ水やりをしているものほど、つまらないことはありません。生長を見るのも楽しいですが、収穫がなかなかないというものは、楽しむどころか、「野菜作りって、やっぱり大変ね!」で終わってしまいます。大切なのは、楽しめるかどうかということ。栽培期間が長い野菜は、プロにお任せして、短期間で収穫できる野菜をお子さんと楽しみましょう。
②一度で収穫が終わるものではなく、長く収穫が楽しめるもの
じーっと、大きくなるのを待ち、一度収穫して終わったら、はい、おしまい・・・これでは、なんだかさみしいかんじ。遠い場所の農園などでしたら、なかなか頻繁に行けないので、そういった野菜をおススメしますが、おうちのプランターやお庭の片隅でされるようでしたら、やっぱりちょこちょこ長い間収穫できたほうが、楽しい!ぜひ、長い期間、収穫が楽しめる野菜を育てましょう。
③病気や害虫被害などが少ない野菜
野菜を育てるにあたって、虫や病気は付きもの。でも、嫌いなものは嫌い!なるべく避けたいですよね。たとえば、最近、グリーンジュースなどでよく使われているのがコマツナ。栄養的にも、野菜の中でトップレベルです。さまざまな料理にも使いやすいので、育てたいところですが、アブラナ科という種類になるので、アオムシなどがつきやすいのです。このアブラナ科という分類には、ほかにキャベツ・ダイコン・カブなどがあります。根菜類は、アオムシなどがついても、食べるのは下の部分なのでいいですが、葉物はネットなどで、虫よけすることになります。
【ママとお子さんで楽しめる春夏野菜】
・ミニトマト ・・・ 消費するのに困るほど、次々に実をつけてくれ、失敗することもほとんどない野菜。お子さんも食べやすく、収穫もしやすいのでおススメです。赤・オレンジ・黄のほか、黒など、近年では種類もとても豊富です。また、トマトと言えば、支柱がいるほど背丈が伸びますが、背丈が伸びない品種もあります。こちらは、ベランダなどでも育てやすいですね。ちなみに、大玉になると一気に難易度があがり、実割れ対策など大変になります。また、タネから育てるのはとても大変なので、苗からがオススメです。
・バジル ・・・ タネからでも育てられ、病気などもなく、元気いっぱい茂ります。上記のトマトと育てるのに、虫よけになり、相性もいいので一緒に育ててみては? お子さんと、収穫したバジルでピザ作りをするのも楽しいですよ。
・レタス類 ・・・ 一口にレタスといっても、種類はさまざま。リーフレタスや焼き肉で使うサンチュ、シーザーサラダで使うロメインレタスなど、本当にたくさんあります。ミックスレタスというタネは、さまざまな種類のレタスのタネが入っているので、おススメ。ベビーリーフとして、小さい時から楽しめるし、大きく育っても、外側から必要な分だけもいで収穫できるので長い間、収穫が楽しめます。また、なんといっても、鮮度を感じやすいので、パリッとした新鮮なレタスを口に入れた瞬間は、きっと「育ててよかった!」と思える野菜です。
・ハツカダイコン ・・・ 短期間で収穫できる野菜の代表格ですね。育てたことがある方も多いのでは? 見た目もかわいく、土から抜く収穫の瞬間は、お子さんだけでなく、ママも楽しくなります。こちらも、コロンとした形、長い形、色も赤と白のグラデーションがあるものなど、種類が豊富です。
夏と言えば、パリッとしたキュウリも育ててみたいですね。採りたてのキュウリは、本当に最高です。キュウリは、どんどんつるが伸び、ネットをつけたり、広がる分の場所を確保するのがちょっと大変ですが、そのあたりがクリアできれば、ぜひ育ててみてほしい野菜のひとつです。ミニキュウリという種類もあるので、お子さんも収穫しやすいですよ。
最初に挙げたポイントの他に、場所や材料がほとんどかからない、土とタネさえ用意すればOK、見た目も楽しい野菜を挙げました。お子さんの野菜に対する見方って、野菜を育てることで変わってきます。野菜って生きていて、その命をいただいているということ。なんとなくでも、感じてほしいな、と思います。
楽しく、気楽に野菜作り・・・ママがしてあげる、小さなきっかけ。でも、お子さんの未来につながる大切なことだと思っています。ママも毎日忙しいですが、手軽にできる野菜づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか?
藤田 光樹 【野菜ソムリエ】
記事テーマ
「うちの子、野菜を食べてくれなくて・・・」と、よくママたちの会話で聞きます。野菜を育てると、食べてくれるようになりますし、他にもいいことがたくさんあります。四季を感じ、野菜を育て、収穫し、食卓を囲む、そんな「野菜を育てるくらし」を私の体験も交えながら、みなさんにも気軽に取り入れてもらえるよう、ご紹介します。