すっかり朝晩は涼しくなり、過ごしやすい季節になりましたね。
「人間が過ごしやすい」ということは、「野菜も育ちやすい季節」、ということ。
また、秋冬は虫もつきにくくて、育てやすいです。
野菜を育てるのにちょうどいい季節♪
育てやすい野菜から、気軽に始めてみませんか?
今回、紹介するのは、『ホウレンソウ』。
スーパーなどでは、年中出回っていますが、本当の旬は冬。
栄養価も高く、寒さに当たることで、本来のおいしさが増します。
葉もやわらかく、バター炒めなど洋食の味付けも合うことから、子どもたちにも人気の野菜。
「子どもに食べさせたい野菜ランキング」などでも、上位に入る『緑黄色野菜』の代表です。
ホウレンソウには、カロテンが多く含まれていて、抗酸化作用や風邪予防になる免疫力を
高めてくれる作用があります。
他にも、カルシウム・マグネシウム・ビタミンCなど、多くのビタミン・ミネラルも豊富。
コーンと一緒にバター炒めに、カレーやパスタ、お浸し、卵焼きに入れたり・・・クセがなく食べやすいので、お子さんの好きな料理に、ちょっと加えて、ぜひ食べてくださいね。
なお、ホウレンソウはあくがあるので、きちんと茹でてあく抜きをしてください。
鍋にたっぷりの水を入れ、沸騰したら、茎から入れましょう。
少しして、しんなりしたら、葉までお湯に入れることができます。
好みによりますが、10秒くらいで、冷水にとって、色止めしてください。
茹でるときは、根元は残したまま茹でたほうが、栄養の損失が少なくすみますよ。
栄養価も高く、虫もつきにくいホウレンソウ。
ぜひ、育ててみましょう。
プランターでも、お庭でも、気軽にできますし、お子さんも、種まきや収穫が楽しめます。
タネは、『西洋ホウレンソウ』のものがオススメ♪
それは、種が丸くて、お子さんが種まきのときに、チクチクしないから。
日本ホウレンソウの種はトゲトゲして、触るとちょっと痛いのです。
ホウレンソウには、大きく分けて、『西洋種』と『東洋種』があります。
見た目は、葉を見ると、西洋種(西洋ホウレンソウ)は丸く、東洋種(日本ホウレンソウ)はギザギザしています。
また、日本ホウレンソウの根元は赤いです。
「日本ホウレンソウは甘くておいしい」、という方も多いので、スーパーなどで見かけたら、食べてみてくださいね。
それでは、ホウレンソウの育て方のご紹介です☆
①5~10cmの高さの畝を作ります。
幅は、1mぐらいがオススメ。
②種をぱらぱらっと、ばらまきしてください。
お子さんも楽しんで、蒔いてくれますよ。
③上から、土を薄くかけて、軽く手で押さえたら、水をたっぷりかけてあげてください。
1週間前後で、芽が出てきますよ♪
「混みあっているかな?」というところは、間引いてあげて、本葉4~5枚になる大きさの頃には、株間が5cm程度になるようにしてあげましょう。
もちろん、間引いた赤ちゃんホウレンソウも食べられます!
『ベビー・スピナッチ』という名前で、売られている小さな葉を見たことはありませんか?
それが、まさに今お話しした、間引いた赤ちゃんホウレンソウ。
デパ地下などで売られているベビー・スピナッチをおうちで収穫できるなんて、嬉しいですよね♪
クセもなく、やわらかいので、サラダでいただけます☆
草丈が、20~25cmくらいになったら、収穫の目安。
トウ立ちしてしまう3月くらいまでは大丈夫ですので、ゆっくりお子さんと収穫を楽しんでください♪
ちなみに、姿かたちがホウレンソウに似ている『コマツナ』。
似てはいますが、違う仲間。
ホウレンソウはアカザ科で、コマツナは、キャベツやダイコンと同じ仲間のアブラナ科です。
アブラナ科なので、アオムシなど虫がつきやすく、畑などで育てるときには、ネットをしたりなど、防虫対策が必要です。
まずは、ホウレンソウから、気軽にお子さんと野菜作りにチャレンジしてみてくださいね♪
藤田 光樹 【野菜ソムリエ】
記事テーマ
「うちの子、野菜を食べてくれなくて・・・」と、よくママたちの会話で聞きます。野菜を育てると、食べてくれるようになりますし、他にもいいことがたくさんあります。四季を感じ、野菜を育て、収穫し、食卓を囲む、そんな「野菜を育てるくらし」を私の体験も交えながら、みなさんにも気軽に取り入れてもらえるよう、ご紹介します。