これから、どんどん冬に向かって寒くなってきますね。
厳しい冬が過ぎ、春になると、キヌサヤやエンドウマメが出回りますが、実はこれらは今の時期に種まきします!
もちろん、寒くなってきているので、見たことあるようなツルがわんさか伸びている状態までにはなりません。
この、ちょっと肌寒い時期に「よいしょ」と芽を出し、草丈10cmぐらいの小さな子どものような状態で、寒い時期を乗り切ります。
私たちは、この子たちが凍えてしまわないように、ワラなどで防寒してあげます。
雪が降った時、気温がマイナスの時…秋の時の大きさのまま、じっと寒さに耐えている芽を見ながら、私たちは「大丈夫かなぁ」とハラハラ。
でも、春になったら、元気いっぱい!
ぐんぐん育って、ツルを伸ばして、実をたくさんつけてくれます。
「よく育ってくれたね!」と、ちょっと感動しますよ。
防寒してあげたり、「大丈夫かな」と心配したり・・・ちょっと子どものようでかわいいと思いませんか?
人間の子どもたちも、「花が咲いた後は、実が出来る」というのを実際に見ることが出来ますし、なにより実を収穫するのが大好き!
我が家の2歳の娘は、収穫はもちろん、スジを取ることも集中して一生懸命に一緒にやってくれました。
〈エンドウの種類〉
・サヤエンドウ … 若いサヤを食べるもの
・グリンピース … 中のマメを食べるもの
・スナップエンドウ … サヤとマメ両方食べるもの
ツルありとツルなしがありますが、ツルなしのほうが育てやすいです。
蒔き時は、10月中旬~11月初旬頃まで。
種ももちろん、食べる時のマメ、そのもの!
コロコロと大きいので、子どもでもつまんで蒔きやすいです。
鳥に蒔いた種を食べられることもあるので、枯草などを上に軽く置いてあげるといいですよ。
芽が出たら、あとはツルが伸び始める春までは、防寒してあげるだけ。
ワラをしいてあげたり、笹を畝の両脇に立ててあげたりします。
手に入りにくかったら、ワラのように背丈のある雑草をワラ代わりにするのもオススメ。
2歳の次女は、「寒いのかわいそうだから・・・」と、言いながらやってくれました。
春になり、ツルが伸び始めたら、支柱を立ててあげましょう。
小枝がついた枝や笹竹を使うと便利です。
もしも、冬にダメになってしまっても大丈夫。
2~3月に、また種まきをして、再チャレンジしてみましょう!
ぜひ、お子さんと春の楽しみ作りに、やってみてくださいね♪
藤田 光樹 【野菜ソムリエ】
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「うちの子、野菜を食べてくれなくて・・・」と、よくママたちの会話で聞きます。野菜を育てると、食べてくれるようになりますし、他にもいいことがたくさんあります。四季を感じ、野菜を育て、収穫し、食卓を囲む、そんな「野菜を育てるくらし」を私の体験も交えながら、みなさんにも気軽に取り入れてもらえるよう、ご紹介します。