「うちの子、野菜を食べてくれなくて…」
よくママたちと話していると、会話に出てきます。
みなさん、細かく切ってみたり、混ぜ込んでみたり、こどもの好きな味付けにしたり…、とても工夫されています。
でも心のどこかで、「キュウリをまるごとかじったりしてほしい」「トマトをそのまま食べてみてほしい」と、「素材を味わってみてほしい」と思っているママも多いようです。
そこで、私は「野菜を育てる経験を親子ですること」を薦めています。
お子さまが収穫体験などで、サツマイモ掘りをしてくると、自分が収穫したサツマイモをよく食べてくれますよね。それを一からやってみましょう、というわけです。
タネや苗を植える、水をあげたり、雑草を抜いたり、天気の様子を見ながらお世話をしてあげます。そうすると、「すごいな、野菜ができたよ」とよく食べてくれます。
また、この農体験は野菜をよく食べてくれるようになるだけではありません。
「センスオブワンダー」という言葉の意味ご存知ですか?
「不思議だなぁ、と思う感性」という意味です。
この「センスオブワンダー」、子どもが生きていくうえで絶対に必要な感性、と言われています。そして、その感性を育てるには農体験が最適なそうです。
「どうして芽が出るの?」「なぜ野菜が大きくなるの?」など、いろいろな「センスオブワンダー」を感じながら、野菜が育つために工夫をすることで、「自主性」と「知的体力」が育っていきます。
四季を感じ、土と対話をし、畑に来る虫や鳥と関わりながら、野菜を育て、収穫し、家族で食卓を囲む。一から十まで体験できる教材は、野菜を育てることしかありません。また、親子で野菜づくりをすることで共通の話題もできますよ。
私の経験を交えながら、野菜を育てるくらしをお話していきたいと思いますので、みなさんのライフスタイルの中に「野菜を育てること」を取り入れてみてくださいね。
藤田 光樹 【野菜ソムリエ】
記事テーマ
「うちの子、野菜を食べてくれなくて・・・」と、よくママたちの会話で聞きます。野菜を育てると、食べてくれるようになりますし、他にもいいことがたくさんあります。四季を感じ、野菜を育て、収穫し、食卓を囲む、そんな「野菜を育てるくらし」を私の体験も交えながら、みなさんにも気軽に取り入れてもらえるよう、ご紹介します。