夏休み真っただ中ですね! この時期は、パパがお休みだったり、家族で旅行に行ったりすることが多いですよね? 少し時間が余った時、家族で一緒の時、トランプ遊びはいかがですか?
トランプ遊びは、「数」を扱う、もっとも手軽なゲームなのです。
でも、子どもが小さいから・・・・というママ。数の大小が分かり始めるのは2歳ころから、と言われています。3歳検診では、「数の大小」「モノの形」などを認識しているか、チェックがありますが、実際はその前から認識できる、と言われています。
小さいお子さんとのトランプ遊びでは、絵札は必要ありません。1~10のカードを使います。「戦争ゲーム」は、お互いのカードを一枚ずつ同時に出して、マークに関係なく、出したカードの数の大小で競うゲームです。
遊び方は、簡単! いち、に、さん、で二人で同時にカードを出して、大きいカードを出したほうが、相手のカードをもらうことが出来ます。これは、とっさの判断で、「数の大小」を理解する感覚が養われます。もし、難しい場合は、「どっちが大きい数かな?」と声をかけてあげてください。
慣れてきたら、カードを出す間隔をどんどん短くしていきます。
最初は、1~6までのカードを4種類、24枚でやってみましょう。まず、同じ数字のものを4枚ずつ集めましょう。そして、マークが違っていても、同じ数字が4枚ずつある、ということを理解させてあげましょう。
さて、次に、すべてを裏返しにして並べます。はじめは、カードを整列させて並べるのがコツです。このほうが、子どもが位置関係を覚えて記憶しやすくなります。
自分で開けたカードを、よく見ないで伏せてしまうお子さんがおられますが、もう一度開けて、「これは3だね」「ここに5があるからね」と、よく見せてあげて伏せるようにしましょう。
少し、大きいお子さんとは、カードを1~9に増やして、「二枚合わせて10になる」神経衰弱、なども面白いです。
ゲームが終わって、手持ちのカードを数えるときは・・・・・
一枚ずつ、お互いのカードを合わせて、並べていって比べます。つまり、「一対一対応」の概念です。ものを一つずつ対応させて、数の大小を比較する、ということが身についていると、小学校に入ってからも算数の問題をスラスラ解けます。
最後に、ゲームには勝ち負けがあること。勝つこともあるし、負けることもあることをお子様に感じさせてあげるといいでしょう。
大迫 ちあき 【中学受験アドバイザー】
記事テーマ
生まれつきの子供の能力に差はありません。大切なのは、学習の「環境づくり」です。「算数って面白い!」「お勉強って楽しい!」とお子様に感じさせてみませんか?ここでは、ママと子供が楽しめる、日々の生活の中で出来る「事物学習」を中心に書いていきます。