夏休みのご予定はもう立てられましたか? ご家族で旅行に出かけられたり、普段は出来ないような体験をしたり、習い事に没頭したり…。子どもが、体験学習をすることは一生の思い出になります。
ご家族そろってお休みがとれれば、旅行がおススメです。近頃は、「旅で子どもは育つ」という意味で、「旅育」という言葉があるそうですが、旅を通じて、未知の世界や人々とふれあうことで、感受性や経験が豊かになり、人間として一回り大きくなることが出来ますよね。
この夏、「旅育」はいかがですか?
旅行に行く前に、まず、カレンダーを持ち出してきましょう。そして、「あと、何日で旅行かな?」「この日から3泊だよねえ・・・」と、旅行の日に〇をつけて、目に見えるところに貼っておくといいですね。毎日数字を数えながら、ウキウキ感を味わいましょう。
もし、公共の交通機関を使われるときは、ぜひ、時刻表を見てみましょう。「何時におうちを出たら、何時につくかな?」「何時の電車かな?」「飛行機だとどれくらい時間がかかるのかな?」などなど・・・
時計の問題は、小学校に入れば必ず勉強する単元ですが、これこそ、小さい時から、暮らしの中で身に着けていくといいと思います。その意味でも、旅行に出かけるときに、ちょっと「時間」を意識させてあげることはその後に役立ちます。
我が家の子どもたちは男の子でしたので、夏は、「虫捕り」に夢中でした。かえる、せみ、蝶、カブトムシ、くわがた、カミキリムシ・・・あらゆるものを飼っていました。飛行機の中に、虫網と虫かごを持ち込むのは少し恥ずかしかったですが、いい思い出です。
おかげで、我が家の息子たちは、小学校にはいってから、動物・植物・昆虫などの勉強は殆どしませんでしたが、よくわかっていました。セミのオスとメスの見分けかた、わかりますか? カブトムシは、どんな時間に、どんな木にあつまってきますか? 机の上で、ドリルやプリントをするよりも、本を読んで勉強するよりも、お子様たちが体験学習によって身につけることはたくさんあります。
みなさんは、「ダヴィンチの手帳」という言葉を聞かれたことがありますか? そう、あの「モナリザ」を書いたイタリアの画家、レオナルド・ダヴィンチです。彼は、いつも手帳を持ち歩いていて、役に立ちそうでないことまで、何から何まで手帳に書きつけていたそうです。
もし、字や絵を描くことが出来る年齢なら、夏休みの旅行に、お子様に一冊手帳を渡してみませんか? あとから読み直すと、何かの参考になるかもしれないし、親子の会話が弾むもとになるかもしれませんよ。
書く内容は、目につくこと、気になること、なんでもOK。出来るだけ簡単にかくのがコツです。だって、旅行を楽しむことが目的なのですから・・・簡単な単語、数字、絵など。数字に関しては、料理の値段がいくら、何時にどんなことをした、何時間かかった、などでも構いません。
「ダヴィンチの手帳」・・・ぜひお試しくださいね。
では、実際に算数の問題を見てみましょう~
①私は、朝8時に家を出て、博物館に行きました。着いたのは10時20分でした。何時間何分かかりましたか?(2年生)
②私は、午前8時に家を出て、15分後に駅に着きました。1時間後に猿山公園に着いて、2時間遊びました。そのあと、40分間バスに乗って、水族館に行きました。そこに1時間いました。水族館を出たのは何時何分ですか? (3年生)
いかがでしたか?
次回は、夏休みの旅行のススメ~海外編 で、飛行機に乗って海外に出かけたときの体験学習について書きたいと思っています。お楽しみに~~
☆東京・世田谷の成城学園前で算数教室・個別指導を行っています。詳しくは
☆6月14日に、東京・新中野 で、幼稚園~小学校低学年のお子様をお持ちのママにセミナーを行います。
ママが知っておきたい 「暮らしの中で楽しむ算数 ~はじめのいっぽ」 です。
大迫 ちあき 【中学受験アドバイザー】
記事テーマ
生まれつきの子供の能力に差はありません。大切なのは、学習の「環境づくり」です。「算数って面白い!」「お勉強って楽しい!」とお子様に感じさせてみませんか?ここでは、ママと子供が楽しめる、日々の生活の中で出来る「事物学習」を中心に書いていきます。