前回は、入学前にやっておきたいこと「国語編」を書きました。今回は、「算数編」です。
最近のお子様は、小学校に入る前に、「一ケタ+一ケタ」くらいの足し算は出来るお子様が多いです。中には、引き算もできるお子様もおられます。
前回書いた「国語」と違って、「算数」は積み重ねの教科ですから、一度つまずくと、あとあとまで苦手になります。ですから、お母様方は熱心なのかもしれません。
ですが、やはりこれにもやり方があります。
きちんとしたやり方で、入学前に算数のお勉強をしましょう。
さて、どれくらいの程度をどれくらいの時期までにやっておけばいいのか・・・・お母さまはご心配ですよね。
まず、一年生の一学期・・・
● 数が多い、同じ、少ない ということを学びます。
● 10までの数を書いたり、読んだり、集めたりします。
● なんばんめ・・・という勉強をします。
● 和が10以内になる、足し算の計算をします。
● 10以下の数の引き算の計算をします。
いかがですか?
二学期になると、上記に加えて・・・
● 20までの数
● 繰り上がりの足し算
● 繰り下がりの引き算
● 長さの単位
が登場します。
びっくりするほど、早いですよね?
それでは、どうすればいいのでしょう?
ひらがなと同じように、入学前に、数字を書く練習をしておくといいでしょう。
そのとき、やはり、ひらがなのときと同じように、筆順に注意しましょう。
数字にも正しい書き方があります。
学年が大きくなってから、「0」と「6」、「1」と「7」 がわからない数字を書くことのないように、まず、きちんと書き方を教えてあげてくださいね。
まず、やっておかれるといいな、と思うのは、「10の固まり」です。
・ 合わせて10になるのは、何と何?
・ 10の固まりで数を分ける
・ 10から、いくつをひいたら、いくつが残る?
生活の中で、果物や野菜を使ったり、お買いものに行ったり、いろいろな場面でお子様と練習してみてくださいね。
他には、何をすればいいでしょう・・・
ズバリ、 「体験学習」 です!
幼児のときに、どんな体験をしてきたか、どういう環境で育ったか、は算数の力を大きく左右します。
3 + 4 = 7 ・・・ などの計算ドリルだけでは、身につけることができません。
たとえば、物の呼び方。
「・・・センチ」「・・・・キロ」「・・・分」、などの単位だけでなく、日本には、「・・・枚」「・・・日」「・・・本」などのいろいろな呼び方がありますよね。これらは、小さい時から、お母さまがお話しされていると、自然と覚えていくものです。
小さいお子様が自分で言える必要はありません。ただ、ご家庭では、すこし気を付けてお話しされるといいと思います。
小学校に入ってから、ぜひ、算数好きのお子様に育ててあげてくださいね。
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大迫 ちあき 【中学受験アドバイザー】
記事テーマ
生まれつきの子供の能力に差はありません。大切なのは、学習の「環境づくり」です。「算数って面白い!」「お勉強って楽しい!」とお子様に感じさせてみませんか?ここでは、ママと子供が楽しめる、日々の生活の中で出来る「事物学習」を中心に書いていきます。