子どもに注意してもなかなか言うことを聞いてくれない・・・
そんなお悩みを持っておられるママはおられませんか?
もしかすると、せっかくの指示がきちんと伝わっていないのかもしれません。
子どもが何か一つのことをやっているとき,子どもの集中力はかなり高いので、こちらの指示が聞こえていない可能性があります。そんな時は、無理に指示をしないで、少し様子を見守ってあげてください。
そして、指示するときは、必ず子どもに近寄って、視線を合わせてから話しかけてください。
子どもが理解するために、穏やかに静かに指示を出すことも必要です。
指示をする時に効果的なのは、「予告」をしてあげることです。
「7時からはお食事だから、あと5分で遊びは終わりだよ。」とか、
「あと10分したらお出かけするから、それはあと3回でやめようね」
など、あと数回や数分を許可してあげることで、子どもが次の行動に移りやすくなるのです。
また、子どもも心の準備が出来て、自覚を促します。
そして、もう一つのポイントは、「ネガティブな指示を出さないこと」です。
たとえば・・・
「ごはんを残さず食べたら、公園に遊びに行こうね」と言うのと、
「ごはんを残さず食べられないなら、公園に遊びに行かないね」では、
受ける感じが違いますよね?
もちろん、有効なのは、ポジティブな指示を出すほうです。
ネガティブな指示の出し方は、子どもには意地悪に聞こえる場合もあるので、指示に従わない傾向があるのです。
そして、大事なことは、「指示にしたがったら、必ず褒めること」 です。
それでは、どんなほめ方がいいのでしょう?
あまりほめると「図に乗る」のでは?と心配されるお母様もおられますが、子どもはほめられて育ちます。
積極的にほめてあげましょう。
ほめるときは、「能力ではなく、努力を誉めること」 が大切です。
出来たことを誉めるのではなく、やったことを誉めるのです。
ほめるときに、批判をするのはやめましょう。
「う~ん、ここはいいんだけれど、ここがちょっとねえ・・・」なんて言っていませんか? それでは、子どもは批判されたという思いだけが残ります。
もう一つ大事なことは、「50%できたらほめる」 ことです。
全てが終わってからほめるのではなく、まず、途中でほめます。
そして、それが100%の出来でなくてもほめることです。もしかすると、ママの期待していたレベルに達しないかもしれません。しかし、最初から100%出来る子どもなどいません。
それを忘れずに心にとめておきましょう。
ほめられると子どもは自分に自信を持つことができます。
この、「根拠のない自信」 が大切なのです。
自信を持った子どもは、何ごとに対してもやる気をもって取り組むようになるのです。
ぜひ、お試しくださいね。
大迫 ちあき 【中学受験アドバイザー】
記事テーマ
生まれつきの子供の能力に差はありません。大切なのは、学習の「環境づくり」です。「算数って面白い!」「お勉強って楽しい!」とお子様に感じさせてみませんか?ここでは、ママと子供が楽しめる、日々の生活の中で出来る「事物学習」を中心に書いていきます。