「謹賀新年」
2013年が始まりましたね。みなさま、どんな新年を迎えられたでしょうか? 年頭に当たって、お子様をどんな風に育てたいか、いろいろ考えられた方もおられるのではないでしょうか?
これからの社会を生きていくうえで、「数字」に強い子どもに育てることは、「外国語に堪能」と同じくらい武器になる、と私は思っています。
大人になってから、英語と数学をもっと勉強しておけばなあ~~、なんて考えたことはありませんか?
実は、どんな職業を選択しても、「数字]というのは、身につけておきたい、とても必要な要素なのです。
では、いったい、どういう職業の人が数字を使ったり、算数(数学)を使ったりするのでしょうか?
1.科学者 (物理学者、化学者、そう、今はやりの、iPS細胞開発の生物学者も・・・)
2.コンピュータープログラマー、IT関係 (コンピューター関係はすべて、2進法の世界です)
3.各種エンジニア (システムエンジニア、機械エンジニア、などたくさん)
4.医者
5.建築家 (設計、 のみならず、デザイン、デッサン、図形のセンスが必要です)
6.銀行員 (お金を扱う人はすべて・・・なのですが、銀行は金利や為替の計算ができないと・・・)
7.芸術家 (画家、音楽家、彫刻家・・・など、遠近法、作曲、立体図形)
8.公認会計士、税理士
9.弁護士
10.株式仲買人
11.写真家 (ライトの当たり具合・・・そう角度が大切ですね)
12.プロゴルファー (何ヤード飛ばしたのか、もちろん、野球選手も打率・防御率など、一般的にスポーツ選手はすべてです)
13.保険関係 (確率の世界・・です)
14.経営者 (会社の経営には、もちろん数字が大切)
など・・・
いかがですか?
たくさんありますよねえ~~
面白いのは、1~5まではいわゆる「理系」 ですが、6以下は、「文系」「芸術系」の人だ、ということです。
仕事で数字を使うのは、理系の人たちばかりではないのです!
さて、それでは、数字に強い人間になるためには、何が必要なのでしょうか?
1.計算力 ・・・ これは、必須です。 商談で、「それでは〇〇%の利益を出すために、仕入れはこれくらいで、このくらいの値段で売りましょう」と言われて、とっさに%や、その求め方がわからなければ、大変なことになりますよね。)
2.処理能力 ・・・ これは統計を取る場合や、マーケティング操作の場合に必要です。 この処理能力次第で、「あの人は仕事が出来る・・・」という評価にもつながります。
3.論理的思考力 ・・・ 図形を扱う職業のかたは、これは大切です。また、論理立てて、筋道をたてて、物事を考えるというのは、仕事を成功させる重要な要素です。数字に強い人は、この力が優れている、と言われています。
そして、これらの力の多くは、10歳ごろまでに、その基本が形作られる、と言われたら?
そうなのです・・・じつは、これらの力の基礎となるのが、10歳ごろまでの算数力なのです。
「勉強しなさい・・・」
「算数を勉強すると、将来の役にたつから・・・」
よく聞かれる言葉ですよね?
でも、これでは、子どもたちはなかなか勉強しません。
算数や数学を勉強したら、どんな職業につくことが出来るのか?
そしてその職業はどういう仕事をしているのか?
そういうことを子どもたちに教えてあげる、「キャリア教育」が、これからの子どもたちには必要になってくるでしょう。
そして、
「私 (僕)、大きくなったら〇〇になりたい~~!」とお子様が言ったときに、「その仕事をしたいのなら、こういう力をつけなくてはいけないのよ。だから、こういう勉強をしなくちゃいけないのよ。」
というお話が出来れば、子どもたちのやる気は大いに湧くに違いありません。
「大きくなったら、こんなことがしたい。」「こんな仕事をやってみたい」という“夢”を子どもたちが持てるような、そんな育て方が出来ればいいですよね!
子どもたちの将来の選択肢を少しでも広げてあげるためにも、ぜひ、「数字に強い子ども」になってほしいな、と思っています。
大迫 ちあき 【中学受験アドバイザー】
記事テーマ
生まれつきの子供の能力に差はありません。大切なのは、学習の「環境づくり」です。「算数って面白い!」「お勉強って楽しい!」とお子様に感じさせてみませんか?ここでは、ママと子供が楽しめる、日々の生活の中で出来る「事物学習」を中心に書いていきます。