湯船の中で、「1から20まで数えてから出ましょうね!」 皆さん、必ずやったことがありますよね? そう、「数え上げ」です。でも、実は、ただ数を数えるだけでは、数字に強くはならないのです・・・なぜなら、「呪文を唱えている」のと同じだからです。
それでは、どうしたらいいのでしょう? 「今度は、逆から数えてみよう~」と言ってみてください。出来ましたか? それでは、次に、「一つおきに言ってみよう~」 どうですか? クリアできましたか? 100まで数えられるお子様なら、「5つおきに」など・・・こうやって、いろいろなバリエーションで、「数え上げ」をしてみて下さいね。
まず、片手をお子さまに差し出してください。そして、指を1本ずつ指し示しながら、「いち、に、さん、し、ご」と数えます。「5本あるねえ~」。そして、その手を、ブクブクと湯船の中に沈めます。そのあと、2本だけ、お湯の表面から出します。「あれ~、指がなくなっちゃった~お湯の中に、何本あるかな?」 こうやって、実際に指を確認しながら、お湯の中に「3本」残っていることをわからせてあげてください。一番最初に、お子様と遊ぶのには、これがおススメです。
片手が出来たら、次は両手でトライ! ほら、10本の指を使って、たくさん遊ぶことが出来ますね。お子様に数を意識させるために、紙や鉛筆は必要ないのです。「お顔に目はいくつあるかな? 鼻はどう? 耳はいくつかな? じゃあ、手の指は何本かな?」 こうやって、自分の体を使って数を理解させていってあげてくださいね。
いろいろなものを湯船に入れてみましょう。お湯の中に入れると、形が変わって見えませんか? 長さが短く見えたりしませんか? 手をまっすぐに途中まで湯船に入れると、アラアラ不思議・・・手が曲がって見えませんか? これは「光の屈折」です。
また、一人で湯船に入ると、「肩までちゃんとつかりなさ~い」なんて言われるけれど、パパと一緒に入ると、今度はお湯がザーッとこぼれちゃった・・・そんな経験をしたことのあるお子様は沢山おられると思います。お湯の量は変わらないはずなのに、どうしてお湯の高さが変わっちゃうのかな? 子どもはきっとそう思っているに違いありません。「水のかさ」を体験させることも、とても大切なことです。
お風呂は親子のスキンシップにはもってこいですね。少し大きくなっていろいろお話出来るようになったら、お子様のお話をたくさん聞いてあげてください。「今日は、幼稚園でどんなことをして遊んだの?」 その時、「いつ?」「誰が?」「どうしたの?」と、少し助けてあげると、お子様がお話を作りやすくなります。お子様が文を作りやすいように、ママが少しサポートしてあげると、そのうち、お子様が、頭の中で整理して言葉に出すことが出来るようになってきます。
我が家の息子たちは、もう二人とも成人しています。子育ての期間ってあとから考えると、あっという間です。一緒にお風呂に入るのも、それほど長い期間ではありません。ですから、お風呂でいっぱいコミュニケーションをとって、楽しい時間をすごしてくださいね。
それでは、実際の小学校の算数の問題を見てみましょう。
① 6 + □ = 8 □に当てはまる数字をいれなさい。これは簡単ですね! では・・・
② 底面積が300㎠の容器に15㎝の深さまで水が入っています。この中に、石を完全に沈めると、水の深さは18㎝になりました。この石の体積は何㎤ですか?
こちらは、5年生の問題です。ちょっと難しいですね? でも、お風呂の経験がある子どもはピンときます。幼少時の体験が大切ということですね。
どんな問題でも、小さい時の「体験学習」が基本になります。お子様にいろいろな体験をさせてあげてくださいね。
次回は、「ママと一緒にスーパーでお買いもの」 です。お楽しみに♪
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大迫 ちあき 【中学受験アドバイザー】
記事テーマ
生まれつきの子供の能力に差はありません。大切なのは、学習の「環境づくり」です。「算数って面白い!」「お勉強って楽しい!」とお子様に感じさせてみませんか?ここでは、ママと子供が楽しめる、日々の生活の中で出来る「事物学習」を中心に書いていきます。