いよいよ夏休みですね。私がいつもお話ししているように、小さい時のお勉強は、「暮らしの中で身に着ける」ことが一番いいのですが、夏休みは少し、時間の余裕があるので、おうちでドリルでもやらせたいなあ~と思っているママもおられるでしょう。その時に、ぜひ気を付けていただきたいことがあります。
まず、無理やりやらせないこと・・・・・! はじめは、お子さんが興味をもちそうな「らくがきあそび」や、「たのしいパズル」などを、さりげなくリビングの机の上においておきましょう。やってみたいそぶりを見せたら、「やってみたい?」と聞いてあげましょう。
間違っても、ドリルを持って追いかけるようなことがないようにしてくださいね。やってみたい~~とお子様が思うことが大切です。「やりたいときがやらせどき♪」なのです。
なんでも、「はじめのいっぽ」があります。出来るだけ簡単なものからはじめましょう。目的は、「ドリルって楽しいなあ~」とお子様に感じてもらう事です。そして、「好きになってもらう事」です。
もちろん、「どうして出来ないの?」と怒るものではありません。「よく出来たわねえ~」と褒めてあげるものです。子どもは出来ると自信になります。出来たときは、たくさん褒めてあげましょう。褒めるときに気を付けていただきたいことがあります。
「頭がいいね・・・」と褒められたお子さんは、失敗したくないので、それ以上挑戦をしなくなる。一方、「良く頑張ったわね・・・」と褒められたお子さんは、もっともっと頑張ろうとする、というデータがあります。つまり、「能力」を褒めるのではなく、「努力」を褒めてあげることが大切なのです。
一日15分、と決めているドリル遊び・・・・・・でも、お子様に「もっとやりたい~~」と言われたらどうしますか?
テレビを見る時間だったり、ゲームで遊ぶ時間だったり、時間が決められているものについて、「もうちょっといい?」と言われても、「もうだめよ。時間だから、また今度ね。」とビシッとお子さんの要求を断るママも、こと、ドリルとなると様子が違います。
「あら、もう一枚やりたいの?」「う~ん、時間が過ぎたけれど、少しならいいかしら?」と、ついついドリルを与えるママ、いませんか?
もっとやりたい・・・とお子さんがいう所でやめましょう! それこそが、お子さんが楽しくドリルを続けるコツです。「ドリル、楽しかったなあ~~また、やりたいなあ~~」という楽しい想いで、終わってくださいね。
出来れば、ママが一緒にやってくださると、お子様は喜びます。子どもは、「ママと一緒の時間」が大好きです。その時に、「教えてあげる」上から目線、にならないように気を付けましょう。
子どもが小さい時のドリルは、やれば出来る「達成感」を味わわせることが大切ですから、「結果」よりも「経過」を大事にしましょう。ですから、答えをいそがずに、考える時間を充分に与えてあげてくださいね。
ドリルを使って、「出来なかったことが出来た時の喜び」を感じられればいいなあ~と思います。そして、出来ても出来なくても、ママはいつも自分の味方、という「自己肯定感」をたっぷりとお子様に感じさせてあげてくださいね。
★夏休み算数教室を開きます。
成城・・・ 8月1日、2日、3日、27日、28日、29日 (小学生)
恵比寿・・・8月8日、20日 (小学校1~4年生)
駒込・・・8月21日 (幼稚園年中~小学校2年生)
桜新町 ・・・8月19日 (幼稚園年中~小学校2年生)
大迫 ちあき 【中学受験アドバイザー】
記事テーマ
生まれつきの子供の能力に差はありません。大切なのは、学習の「環境づくり」です。「算数って面白い!」「お勉強って楽しい!」とお子様に感じさせてみませんか?ここでは、ママと子供が楽しめる、日々の生活の中で出来る「事物学習」を中心に書いていきます。