塾の算数講師をしていると、「どうしたら計算が早くなりますか?」「どうやれば算数が出来るようになりますか・・・」といったご質問を良く受けます。
塾の算数のカリキュラムは通常4年生から始まりますが、塾に入ってから「伸びる子、伸びない子」は何が違うのでしょうか?
実は、大切なのは、幼少時からの「事物学習」なのです。ママとお子さまの、日常生活の中に、お子さまを算数好きにする秘訣はたくさ~んあります。まず、第一回は、「カレンダーの数字で遊びましょう♪」です。
今年は、「うるう年」でしたね。漢字だと「閏年」、英語だと「Leap year」と言います。
1582年にグレゴリー暦が制定されて、殆どの国で使われていますが、実は、一年は365.2422日あるのです。それを調整するためにつくられたのが、「うるう年」です。
ところで、4年に一度、2月が29日まであるわけですが、うるう年にならない時があるのをご存じですか?4で割れる年=うるう年、と決まっていますが、100で割れる年は、4で割れても、うるう年には、ならないのです。(これを平年と言います。)
つまり、西暦1900年は、うるう年ではなかったのです!西暦2100年もうるう年になりませんよ。
(西暦2000年は例外としてうるう年になりました)
ココで問題です。
「平年(2月が28日までの年)の場合、2月14日が水曜日ならば、3月14日は何曜日でしょうか?」
答えは・・・
「水曜日」です。
28日というのは、7で割り切れますから、(1週間は7日ですからね)平年だと、2月と3月の日と曜日は、全く同じになるのです!
ちなみに、平年の場合、毎年、曜日が一つずつ、ずれていきます。ある年のクリスマス(12月25日)が金曜日ならば、その翌年のクリスマスは、土曜日です。
お子さまにクイズで出してあげて、当てっこをすると、「ママ、すご~い!」と尊敬されること、請け合いですよ。
我が家の息子達は、二人とも算数好きで、大学は理系に進みましたが、物心ついた時から、カレンダー遊びが大好きでした。
カレンダーには、1から数字が並んでいますから、お子さまと一緒に数を覚えるにはピッタリなのです。小さい時は、無理に書かせる必要はありません。まずは、目で見て読めるようにしましょう。(ここで、無理やり数字を書かせると、お子様が嫌になることもありますから、注意して下さいね)
最初は、まず、「1,2,3、・・・10」まで。それから徐々に伸ばしていきましょう。
次に、「5はどこにあるかな?」と言って、カレンダーの中の数字探しで遊びましょう。5は、5,15,25の3つありますよね?では、3はどうでしょう?3,13,23、・・・それから、30、31。あらあら、たくさんありますね~
そして、ついでに、30日までの月と、31日までの月があることも、教えてあげてくださいね。
今度は、カレンダーを縦に見ていきましょう。何が分かりますか?
1,8,15,22日、次は、2,9,16,23日。そう、7つおきに数字が並んでいますよね?日曜日に家族でお出かけしたあとに、「今度お出かけ出来る日曜日は何日かな?」とお子さまに聞いてあげてください。お子さまは一生懸命に数えること、間違いありません。
慣れてきたら、「4の段言ってみよう」「7の段言ってみよう」と、やってみてください。
これは、知らず知らずのうちに、足し算の練習をしているのです。そして、小学校2年生になるとみんなが習う、「掛け算」 につながっていくのです。
これが頭の中でできるようになったら、大したものです。たくさん、お子さまを褒めてあげてください!小学校に入ってから、足し算・掛け算で困るようなことはありません。
では、最後に、実際に小学校で習う、算数の問題をチラッとみてみましょう。
① ある年(平年)の6月23日は火曜日です。それでは、8月5日は何曜日ですか?
② 次の(ア)と(イ)に当てはまる数字を求めなさい。
1,7,(ア)、19、25、(イ)、37、43・・・・・
いかがですか?
いずれも、4年生で塾に入ったら、一学期に習う問題です。(注・習う時期については、塾によって違う事もあります。ご了承ください。)
小さい時から、「事物学習」をママとしていると、こういう問題にもお子さまが抵抗なく取り組めるのです。
ママもお子さまも楽ですよね?
☆ それから、一つ 「番外編」 ・・・・・
1日=ついたち、2日=ふつか、3日=みっか・・・・って、お子さまは読めますか?10日、20日、なども日本語ならではの読み方がありますよね?
日本語は難しくて、数の数え方もいろいろです。
そして、実は、これが、小学校の高学年になっても定着してないお子さまがおられるのです。お気に入りのカレンダーでたくさん数遊びをして、ママと一緒に練習してみてくださいね。
☆ 次回は、「お台所は、算数のお勉強の宝庫」 のテーマです。お楽しみに♪
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◇小学校に入ってからの勉強方法、中学受験をするママの心得、などについて、お知りになりたい方は、
ブログ 「中学受験はママ次第」~算数好きの子供に育てる10歳までの学習法~ をご覧ください。
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大迫 ちあき 【中学受験アドバイザー】
記事テーマ
生まれつきの子供の能力に差はありません。大切なのは、学習の「環境づくり」です。「算数って面白い!」「お勉強って楽しい!」とお子様に感じさせてみませんか?ここでは、ママと子供が楽しめる、日々の生活の中で出来る「事物学習」を中心に書いていきます。