前回の「あせも」と同じく、この時期に気をつけたい、かゆみを伴う肌トラブルのひとつが「虫さされ」。特に多いのは、蚊による虫さされですね。
乳幼児期の虫さされは、大人よりも大きく腫れたり、掻き壊して重症化し「とびひ」になることもあります。
パパ・ママ自身も、子どものころから経験してきた身近なトラブル。ついつい油断して治療を遅らせてしまいがちですが、悪化させないように、早めにお薬で治してあげましょう。
一時的にかゆみを抑えるには、冷たいタオルなどで患部を冷やしてあげるのも効果的です。
蚊に刺されないために、日常生活の中でどんな工夫ができるでしょう?
☆服装
タンクトップよりも、露出の少ない半袖を。
蚊は暗い色を好みます。明るい色の服を選びましょう。
☆汗対策
蚊は汗のにおいに敏感。汗をかきすぎない工夫や、かいた汗をそのままにしておかないことが大切です。
あせも対策で、虫さされも一緒に予防しましょう。
☆網戸
窓を開ける時は、網戸をしっかり閉めましょう。網戸や出入り口用の虫よけグッズもおすすめです。
☆蚊取り器等
電子蚊取り器や蚊取り線香を活用しましょう。赤ちゃんの手が届かないように、置き場所には要注意!
☆洗濯もの
洗濯ものを取り込む際、衣服に蚊がとまっていることがあります。一緒に室内に入れてしまわないように気をつけましょう。
赤ちゃん用の虫よけ剤には、ジェル・スプレー・リストバンド・シール・ウェットティッシュタイプなど、いろんな種類があります。
スプレータイプは、手軽で服にふきかけることもでき便利ですが、赤ちゃんが吸い込まないよう注意が必要。また、リストバンドやシールタイプは、汗・水に強くぬり直しの必要がありませんが、離れた部位が刺されてしまうこともあります。
必要に応じて上手に使い分けましょう。
【ディートについて】
虫よけ剤の代表的な成分「ディート」は、使用できる年齢や用量が定められています。
・生後6ヵ月未満 使用しない
・~2歳未満 1日1回
・~12歳未満 1日1~3回
6ヵ月未満でも使用可能な、「ディート」が含まれていない虫よけ剤もあります。注意事項をしっかり読み、年齢・用途に合ったものを選ぶようにしましょう。
木内 美城 【ベビースキンケア講師】
記事テーマ
ぷるぷる・もちもちなイメージの赤ちゃんのお肌…実はものすごく乾燥肌って知っていましたか?きれいなお肌の土台をつくるには、0歳からのケアがとっても大切です。でも…毎日お手入れしていても、間違ったやり方では逆効果。正しいケアを身につけて、トラブル知らずのお肌を育てましょう!季節ごとのケア方法や、親子でふれあいを楽しむポイントもご紹介します。