もうすぐ本格的な夏! 水遊びやレジャーなど楽しみいっぱいの季節ですが、紫外線や汗の刺激・エアコンによる乾燥で、肌トラブルを繰り返しやすい季節でもあります。
体温が高くて汗っかきな赤ちゃん。ふと気付くと、首の周りが赤くなり、小さなぶつぶつができていたりしませんか?
汗や汚れで汗腺が詰まり、汗腺の中に汗が溜まって炎症を起こしたものが、「あせも」。首の周り・脇の下・ヒジやヒザの裏など、皮膚が重なる場所にできやすく、多くの場合にかゆみを伴います。
かゆみを伴う肌トラブルは、掻き壊しを繰り返すことで、お肌の状態をどんどん悪化させます。
この時期特に注意したいのが、傷に細菌が入り込んで繁殖する「とびひ」。化膿した部分を掻きむしると、黄色い膿とともに、あっという間にあちこちに症状が広がります。
あせもは、乳幼児期に起こりやすい身近なトラブル。でも、「これくらいなら…」と治療を遅らせていると、思わぬ症状の悪化に繋がることも。
かゆみが出たら早めに受診しましょう。
あせもを予防するには、どんなことに気をつけて過ごせば良いでしょう?
ポイントは、スキンケアの基本「清潔」。お肌についた汗や汚れをそのままにしておかないことです。
☆汗をかいたらシャワーを浴びる
ただし、皮脂を落としすぎると、乾燥して汗の刺激を受けやすくなることも。洗浄剤を使うのは1日1回だけにしましょう。
☆衣服の調整
汗を吸収しやすく肌ざわりの良い素材を選び、汗をかいたらこまめに着替えましょう。
露出が大きい服はNG。タンクトップよりも、脇の汗を吸収してくれる半袖の服を。
☆汗はこまめにふき取る
湿らせたやわらかいタオルやガーゼなどで、優しく押さえるようにふき取ります。乾いた布はお肌を傷つけやすいので注意しましょう。
☆温度&湿度調節
赤ちゃんは体温調節が苦手。エアコンや除湿器を上手に使い、汗をかきすぎない環境づくりを心がけましょう。
☆就寝時・授乳中にも一工夫!
赤ちゃんは寝入りばなに体温が上昇します。タオルや汗取りパッドを背中に挟んでおき、眠った後にさっと抜き取ってあげましょう。
授乳時は、ママの腕にタオルをあてておくといいですね。
・湿らせたタオルやおしぼりを持ち歩きましょう。
・外遊びは、涼しい時間や日陰を選んで!
・ベビーカーやチャイルドシートを使用する際も、就寝時同様、タオルや汗取りパッドを活用すると◎
お肌を守る機能が未熟な乳幼児期は、できるだけ肌トラブルを繰り返さないことが大切です。早めの対策で、強いお肌を育てましょう!
木内 美城 【ベビースキンケア講師】
記事テーマ
ぷるぷる・もちもちなイメージの赤ちゃんのお肌…実はものすごく乾燥肌って知っていましたか?きれいなお肌の土台をつくるには、0歳からのケアがとっても大切です。でも…毎日お手入れしていても、間違ったやり方では逆効果。正しいケアを身につけて、トラブル知らずのお肌を育てましょう!季節ごとのケア方法や、親子でふれあいを楽しむポイントもご紹介します。