さぁ!ではパン作りをするにあたり、必要な道具について説明します。道具をむやみに増やしても良くないので、なるべく少ない道具でパン作りをスタートし、必要に応じて買い足していけば良いと思います。
そこで最低必要な道具は2つ。ひとつはデジタルスケール。もうひとつはオーブンです。
パン作りをする際に大切な大原則が3つあるといわれています。ひとつは正確な計量。それから正確な時間と温度です。
この正確な計量をするために是非デジタルスケールをお使いください。私のレシピでは0.1gの単位は出てきませんが、パンのレシピには0.1gで表記されているものもありますので、0.1gの細かい単位まで計れるのがベストです。
また、オーブンについてですが新しいものを買う必要はありません。ご自宅にあるオーブンでパンを焼くことができます。私が使用しているオーブンも一般家庭用の3万円程度のものです。
ただ、オーブンと一言で言ってもそれぞれの特徴がとても強いので、その特徴(クセ)を十分に知ることが大切です。この点については長くなってしまうので、詳しくは別記事でご紹介させていただきます。
●こねるときに使う道具・・・ボウル(直径25cm程度あるものだとボウルの中でこねることができて片付けが楽です)、ゴムベラ、ホームベーカリー(ホームベーカリーをこね器として使ってみてください)
●発酵のときに使う道具・・・ボウル(生地の大きさの倍程度のものが良いです。発酵具合がわかりやすくなります。わたしは200gの粉をこねる際、直径15cm程のプラスチックのボウルを使用してます)、発酵器(オーブンに機能の1つとして付いていることが多いのでおうちのオーブンをチェック!)
●分割のときに使う道具・・・スケッパー(包丁で代用可能)、キャンパス地(キッチンの台などに少し打ち粉を振って使ってもOKです)
●成型のときに使う道具・・・めん棒(プラスチック製の表面に凹凸があるガス抜きめん棒が便利)、キッチン用はさみ
●仕上げのときに使う道具・・・クープナイフ(新しい安全かみそりで代用可能)、ハケ、金網(焼きあがったパンを冷まします)
●焼成のときに使う道具・・・オーブンシート(何度も使えるものを使用しています)、型(食パンやイングリッシュマフィンなど焼きたいパンにあわせて使用。型が必要ないパンもあります)
パン用の型はたくんさんの種類があります。食パン型、セルクル(イングリッシュマフィン)、ブリオッシュ型、コロネ型、メッシュ型等です。
型を使って焼いたパンと使わずに焼いたパンでは、食感がかわってきます。型を使ったほうが水分が生地にたくさん残ってふわっとします。同じ生地でも食感が変わるので試してみる価値ありです!
また、おうちパンを焼く際にママが思うこと・・・「一気にたくさん焼きたい!」。この希望に応えてくれるのが型です。1.5斤の食パンは280g前後の粉を使いますが、これは丸パン10個分に相当します。丸パンだと1枚の天板がぎゅーぎゅーで隣同士がくっついてしまいますが、食パンであればきれいに焼くことができます。
また、カップケーキ型などを使用すればコロンとかわいい形のパンを10個同時に焼くことも難しくありません。型に入れてしまえば、生地は横ではなく縦に伸びてくれます。「うちのオーブンは小さいから少ししか焼けない!」とあきらめていたママさん、型を使ってみてはいかがでしょうか?
吉永 麻衣子 【パン教室主宰】
記事テーマ
ママが子供たちのために焼いた【おうちパン】が毎日食卓にあったらとってもしあわせ!パンをこねるママの姿、ふわふわふくらんでいく生地、オーブンからパンの焼ける香り。「子育てで忙しい!パン作りは難しい!」と思っているママさんへパン作りを失敗しないための小さなコツ、お手軽なレシピ、しあわせエピソード等お伝えしていきます。