「発酵食品」というとヨーグルトやチーズがあり、日本特有のものでは味噌、しょうゆ、酢、みりん、漬物、納豆などがありますね。そのひとつに「パン」があります。あまり意識をしないかもしれませんが、パンは「発酵食品」です。
チーズや味噌を思い浮かべると、熟成が長いほうがおいしいという印象がありますね。パンも同様です。
発酵という工程は「熟成」と言い換えることができます。
なので、あまり急いで発酵の工程を進めないでください。発酵を早く進めたければイースト量を多く入れて、高い温度のところへ置いておけば早いスピードで発酵し、生地が大きくなります。でも発酵を急いだパン生地はアルコールの香りが強く、あまりおいしくありません。
膨らませることだけにとらわれず、是非「熟成」も意識して発酵という工程を捉えてください。
パンは2回発酵をとることが多いのですが、1回目の発酵は上記に記した「熟成」が主な目的となります。これに対して2回目の仕上げ発酵は「形を整えること」と「膨らませること」が主な目的となります。
イーストが一番活動する温度は30℃前後だと言われています。50℃以上になると死滅しますし、低い温度でも活動はゆっくりになります。
でもこの温度ってなかなか設定しづらいですよね?
考え方としては【高いより低いほうが良い】【発酵時間は長くする分にはOK】と考えてください。少し発酵という工程が楽になると思います。
オーブンに発酵機能がついていれば良いのですが、ついていない場合は30℃前後の場所をおうちの中で探してみてください。ホットカーペットの上、コタツの中、冷蔵庫の上など、皆さん工夫されてます。
1次発酵はボウルの中なので、ラップをして発酵してください。仕上げ発酵は天板の上に成型されたパン生地がのった状態なので、オーブンの中で置いておくか、大きなビニール袋をかぶせて乾燥させないよう注意してください。
吉永 麻衣子 【パン教室主宰】
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ママが子供たちのために焼いた【おうちパン】が毎日食卓にあったらとってもしあわせ!パンをこねるママの姿、ふわふわふくらんでいく生地、オーブンからパンの焼ける香り。「子育てで忙しい!パン作りは難しい!」と思っているママさんへパン作りを失敗しないための小さなコツ、お手軽なレシピ、しあわせエピソード等お伝えしていきます。