ブランディングのお仕事をしていると、「自分の値段のつけ方がわからない」「おカネのことを言うのが苦手」という方がいます。
正直、なぜ言いにくいのか?と不思議に思うことがあります。
私は常に、提示された額よりもがんばることを目標にしております。ですが、途中であまりにも業務が多くなって来たりする場合はきちんと言いますが、提示された額を釣り上げることはしません。
ただ、あまりにも金額が安い場合は、人と人のつながりで考える。または見合うメリットがあれば別ですが、それ以上のことはしませんし、優先順位はやはり低くなってしまいます。
逆の立場でちょっとびっくりするのは、ある程度全体を考えたうえで、予算を決めているのにもかかわらず、いきなり当然のように値段を釣り上げてくる人です。しかも、そういう人ほど世間を知らなかったり無名の方が多い。
正直、広告やキャスティングの仕事をしていると、本当の有名人以外は「ほかに替えがいる」という状況である事に間違いはないのです。
そして、ライバルも沢山いる。だからといって遜ることはないと思いますが、そこを勘違いしてしまうと「この人と仕事したくないな」ということになりかねません。
また、逆もあります。あまりにも安い金額で提示しているにもかかわらず、求められるものが大きすぎたり、時間をかける割合が大きい場合です。
それ相応の利点がないと、やはり仕事として成り立たなくなる恐れはあります。もちろんその人のためにしてあげたい。という気持ちからやっているときは別ですが・・・
フリーで一番気を付けなければならないのは、やはり「値段を提示するには、それだけきちんとした数字が必要」ということです。
例えば広告の世界で言うと、その人でどれだけの人数に認知されるか?どれだけの影響力を持っているのか?という数字です。
テレビCMで旬のタレントさんを使う理由は、やはり認知度の数字力ですし、世間を騒がせている方をマスコミ発表会で起用する理由も、「マスコミが沢山くる」という計算がある場合も多い。ただし、その話題だけで終始メディアに流れて商品PRができなかったという事も多々あるので、見せ方や企画力は、何よりも大切だと感じます。
テレビは視聴率が。雑誌は発行部数が・・ということで、そこに出演して何秒でた。ということが数値化されるんです。
いつも残念に思うのは、「彼女は近所ですごく影響力があるんです」と実際本当に口コミ力があったとしても、数値化できなければ起用は難しいということです。その人の力で本当に売れたのかどうか?が分かりづらいからです。でも本当はこういう方が「本当に良い」と発してくれた言葉で、購買につながるケースが沢山あると思うのですが、やはりそこに値段はつけにくいのが残念です。
また反対に、やみくもにメディアに出たいという方がよくいらっしゃいますが、そのあたりをきちんと考えて出演しなければ、単なる記念で終わるだけになってしまいます。つまり、メディアに出演し、ブログのPV数を伸ばす、お教室に生徒さんが殺到する、それに出たことをHPに掲載し信頼を得る。などです。
時々、街の八百屋さんやお菓子屋さんに「○○テレビに出ました!!」とチラシが貼ってあるのと同じですね。まあそれは、スマートではないやり方と感じる方も多いですが。自分が八百屋さんと同じプロモーションでよいのかどうか?も見極めなくてはなりません。
私はメディアに出たいんです。出版をしたいんです。
私たちのような仕事をしていると、やはり真剣にそれを考えている方は多い。
でもそれを言葉に発してればいつかチャンスをくれる人がいる・・・なんて思うのはやめた方が良いです。引かれます・・・
自分にはこんな想いがあり、さらに自分を起用することでこんなメリットがあり、あなたにも得があります。それを数字で言えたら一番良いのだということは、ある方に教えて頂きました。
みんな、たなぼた式にチャンスが落ちているわけではなく、また、やみくもに人に話すことで願いが叶うと思うのは、私の個人的意見としては、何か違っている気がしています。人生はそんなにスピリチュアルではないです。
自分の値段のつけ方ということで、自分にはどれだけの人を動かせる力があるのか?
それを数値化してみると、必然的に値段はでてくると思います。
その数字が少ないのに自分の値段をつりあげても、「??」と思われてしまうのみです。
そこに自信があるのなら、是非自分を高く売りましょう~~
松前 博恵 【ブランドカウンセラー】
記事テーマ
ジェネリーノには、多くのカリスマ・ママブロガーさんが登録されています。自分だけのオリジナル「強み」を生かし、その道の達人として著書を出したり、講師になったりと、普通の主婦から飛躍的な活躍をされる方も多数。活躍オーラを持つ秘訣、オリジナルブランド作りにはどんな秘密があるのでしょう?ブランドカウンセラー松前がその秘訣をお伝えします。