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ブランディング「プロフィールの効果的な作り方」1/2012年9月

作品をつくる専門職、職人さんのプロフィールについて

皆さんはプロフィールを考える時、どんな点に注意しますか?

どうせなら、多くの人を魅了するプロフィールを作りたいと願うことでしょう。

 

私もよく皆さんのプロフィールを聞いたり、一緒に考えたりする機会もあるのですが、そんな時は、「読者あるいは消費者目線」で考えています。

 

作品を作りだす人たちは、後から肩がきがついてくる感じで、「こんな可愛い、素敵な、かっこいい、作品を作る人って、どんな人なんだろう・・・」という想像が膨らんでから、初めてその人を知りたくなる事が多いので、生まれてから現在に至るまでを取材することもあります。

 

例えば、自分の好きな作品を作っている人のプロフィール欄をみると、「海外で生まれた。または幼少の頃、海外生活を転々とする」とか「○○好きの母の影響で、2歳から包丁を握る」とか「実家は老舗のカフェ」とか、その人が小さな頃に影響を受けてきた様子が垣間見れると、「ああ、それが高じて、こんなセンスが生まれるんだな~~」と感慨深く感じたりしませんか?

でも、なんでもかんでも幼少のことを入れると、嘘くさくなることもありますし、人と違う部分がないと大して感動しないこともあります。また、ギャップがあるのも興味深いですが、そのギャップが、作品作りに生かされていなければあまり効果はありません。

 

作品を作る人たちに効果的なプロフィールは、「何故こんな素敵な作品を生み出すことが出来たのだろう?」という想像を、多くの人に「納得して、共感してもらえる」ことが大事だと思います。

そして、やはり「作品」は、プロフィールよりも何よりもその人の顔であるということ。例え同じジャンルの人が多い世界であっても、「センス」や「デザイン」は一人ひとり個性があり、ファンはそこを見ています。ですからプロフィールよりも、作品作りに精を出すことの方が大事だと考えます。

プロデューサー職のプロフィールについて

続いて、自分の手で何かを生み出す「職人」ではなく、プロデューサーという立場の人。

そういう人たちにとって、プロフィールとは何でしょうか?

これはあくまでも私、個人の意見ですが、正直この肩がきは「一番うさんくさい」と感じることが多い。それは自分も同じプロデュースする側の人間だから、余計に厳しい目で見てしまうのでしょう。ですから、作品が「顔」である人に比べ、プロフィールを一番重要とするのは、実はこの職業の人たちであると私は思います。

 

プロデューサーやコーディネーターには、幼少の頃の話はいらないと思います。

「人脈があり、人がついてきて、リーダーである。お金を集めることが出来る人。影響力が強い人たちを集めることが出来る人。そして、専門職の人たちを、上手にきちんとまとめることが出来る人」

プロデューサーのイメージはこんなところでしょう。ですから、そこに幼少の話が出ると「なんだ、親の七光りで出来ることか」「結局バックがいるんだな」という想像は、あまり良いイメージにはなりません。

 

プロデュースをできるようになった職歴であったり、どんなモノをプロデュースしてきたのか?という経験と実績は必ず必要となります。プロデューサーこそ、実績を問われ、難しい職業であると思います。

 

プロデューサーと一口でいっても、わかりにくいですよね。というか、プロデューサーっていう人沢山いるけど、一体どんな仕事?と理解していない方も多いかと思います。

 

プロデューサーとして、例えば良い空間やイベントをプロデュースするためには、良い作品を作りたいという芸術家や職人さんの意向を踏まえ、のびのびと自由な環境を与え、チームのやる気を奮闘させることが仕事。

とはいえ、最終決定は自分ではなく、お金やそれに見合うモノを出しているスポンサーさんですから、その良さを上手に伝え、納得して頂く話術や戦術が必要。かけひきも必要。狭間に立たされ、結論を待たされ、いつまでもOKがもらえず、チームが混とんとしてくる。そんな時も多々ありますから、それにもめげず、みんなのやる気を奮い立たせ、良いものを作り、お客様に喜んで頂くことを目的に一気集中することが出来る人。

 

では、プロデューサーにとって最適なプロフィールはなんでしょうか? それは、常に立ち止まっていないことを示すようなもの。前に前に進んでいること。時代の流れを掴んでいること。それらがわかるようなプロフィールを持つことは大事だと思います。

「今まではこんな実績がある。そして今はこんなプロデュースをしている」ということに「ワクワク感や、納得感や、共感性、これからを期待させる」ことが重要で、学歴や生まれ、そんなものはいらないかもしれません。

 

次回は、ビジネスやコーチングなどの人の心を掴む職業の人たちの、最適なプロフィールについて書きたいと思います。

Mama's profile/プロフィール

松前 博恵

松前 博恵 【ブランドカウンセラー】

記事テーマ

子育てしながら自分の強みを生かす「自分ブランディング」の作り方

ジェネリーノには、多くのカリスマ・ママブロガーさんが登録されています。自分だけのオリジナル「強み」を生かし、その道の達人として著書を出したり、講師になったりと、普通の主婦から飛躍的な活躍をされる方も多数。活躍オーラを持つ秘訣、オリジナルブランド作りにはどんな秘密があるのでしょう?ブランドカウンセラー松前がその秘訣をお伝えします。

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