大人になればなるほど、または立場が上がれば上がるほど、人は他人からどう思われているのか?わからなくなります。
それは、誰も指摘してくれなくなるからです。
自分の成長もそこでストップしてしまうのでは?と、そのことを危惧している人も多いはず。
ジェネリーノのブランディングスクールでは、その人が人からどんな風に見えているのか?ということを中心に講座を創り上げています。ですから時には、その人にとって大変失礼なことを、はっきりとお伝えする事もありました。とにかく、相手の深いところまで入りこみ、本当は何がしたいのか?どう向かっていきたいのか?ということを、お話をしながら引き出していく作業が必要だからです。
言われた方は一瞬、顔が曇り、目線が外れ、暗い顔になるのですが、不思議とそれを糧に、クリアにしようと頑張ってくれます。
素直な気持ち、前向きな心、そして信頼関係がなければ出来ないことだと思います。
第3期のブランディングスクールでは、森川里美さんを特別講師にお招きしました。
森川さんは、マーケティングの会社の社長、ICF(国際コーチ連盟)認定マスターコーチ。(財)生涯学習財団認定マスターコーチ。
そして「自己分析」「適性診断」として人の強みを発見し人材育成に活用するツール、「ストレングスファインダー」の日本における第一人者でもあります。コーチング界のカリスマといっても過言ではありません。
その森川さんに、少人数の「ブランディングスクール」にご参加頂いた時、一人ひとりの「夢」や「目標」を聞いて下さいましたが、その目標を聞いた後「あなたの本当の姿がわからない」、「言っていることが本音なのか、見えてこない」と、
何度も何度もその人と対話して、その人が泣きだしたり、困惑したり、どんどん本音を言いだしてくるのを、上手に引き出していました。
「今、すごく素直に自分を見せてますね。言葉が響いてきたみたい」
と、相手の心を開かせる瞬間は隣で聞いていた私にも、違いがはっきりわかります。
言葉巧みに、取り繕って話をしていたり、なんとなく自分がよく見えないままに「目標」をたてようとしていると、それとなく伝わってきます。それでもスクールに来て自分を変えようと努力しているということは、「無理をしていたり」「自分に自信がなかったり」という状況から、抜けだそうと1歩踏み出した証だと考えます。
他人から見える自分がわかると、視野が広がる。と私は考えています。
自分のことは、自分が一番わかっています。特に年齢を重ねれば重ねるほど、生きている日数分、「自分が居心地が悪い所、人」「自分が楽しいと思える場所、人」 つまり自分の好きなモノ、嫌いなモノがはっきりわかってくるということです。
自分の好きなモノ、嫌いなモノがわかれば、あとはどう料理するか?だけですよね?
ですから、自分のことは自分できちんと料理出来る訳です。
しかし、人から見られている、感じられている自分は、案外自分が思っている自分とは違うかもしれません。顔だって、鏡を見ている自分とは違う訳だし、声だって声帯は自分が聞いている声と他人が聞いている声は違いますよね? 匂いだってそう。
だから、考えや行動が、他人にはどう映っていて、自分の言葉や態度が、他人にはどう感じられているのか?
それは、怖いけれど「知る」ことで自分が大きく成長できると感じています。
いきなり人に「私ってどんな人?」と聞いても、相手は貴方を傷つけないように「良い所」だけをお話ししてくれるでしょう。
それは、そんなに仲良しでも相手のことを知っている訳でもないのに、下手に傷つけることを言って、自分が危険な立場になる可能性もあるからです。そのことを防ぐ、「人間の本能」「自己防衛」でもあります。
自分から聞いておきながらも、その人の言葉に傷ついて、心に深く刻まれる可能性だってありますから。言葉は難しいです。
「あの人が教えてっていうから、答えたのに、あれから連絡が途絶えた」という話も良く聞く話です。
もし、あなたが人に「自分はどう見えているのか?」知りたいと考えるなら、貴方自身にそれを受け入れる度量を持つことが礼儀です。
また、客観的に考えることが出来る人、そして、自分の尊敬する人や関係性が壊れないような信頼関係のある先生や友人、あるいは両親や兄弟が聞くのに最適な人たちかもしれませんね。
松前 博恵 【ブランドカウンセラー】
記事テーマ
ジェネリーノには、多くのカリスマ・ママブロガーさんが登録されています。自分だけのオリジナル「強み」を生かし、その道の達人として著書を出したり、講師になったりと、普通の主婦から飛躍的な活躍をされる方も多数。活躍オーラを持つ秘訣、オリジナルブランド作りにはどんな秘密があるのでしょう?ブランドカウンセラー松前がその秘訣をお伝えします。