多くの方からお片づけの質問を受けますが、その中でよくある質問は、
「夫や子どものモノをどうやって片づけたらよいですか?」
「私が片づけても片づけても家族が散らかすんです!」
ご自身はお片付けが頑張っていても、家族の協力がないと嘆くママ。
これらの質問に対して、私は少し違った観点からお答えしています。
そもそもなぜママが家族のモノを片づけなければならないのでしょう?
自分のモノではないのだから、妻だからママだからといって「片づけなくてはならない」ということはないのです。
やるべきことは「家族が自分で片づけられる仕組み作り」をすることです。
まず最初に妻でありママであるご自身がやることは、とっても簡単なことです♪
それは家族を「観察」すること!
ご主人は起床してから出社するまでどのような行動パターンなのか?
帰宅してから、まず鍵や携帯・バッグはどこにおいているか?
子どもは、どこから何をだしてきてどこで遊んでいるか?
なぜかいつも置きっぱなしになっているおもちゃはない?
などという様に、普段の様子を観察することからはじめます。
ここで注意点!
観察しているときに、家族に干渉するのはNGです。
なぜなら普段の身支度の導線をあらためて確認することで、本当に仕舞いやすい場所かどうかという大切な判断基準になってくるからです。
ご主人は、そこに置きやすいと思っているから置いているのです。また、子どもも仕舞いにくいから置きっぱなしになっているのかもしれません。
このように観察することで、家族にとってどうしたら片づけやすくなるのか?ということを観察を通すことで、定位置を見直します。
しっかりと定位置が決まればしめたもの!
取り出しやすく仕舞いやすいシステムにしてしまうことで、ご自身が家族のモノまで片づける必要がなくなります。
家族で共有するものも手順は一緒です。
皆がどこにあればよいのかを充分に話し合い、定位置を決めましょう。
いちいち「爪切り取って!」といわれるのはもううんざりでしょう(苦笑)
爪切り一つも家族で共有することで、ご自身の片づけの負担をなくしましょう。
家族が自分で片づけられるようになることで、ご自身に気持ちにゆとりができるでしょう。
プチストレスの解消、イライラすることもなくなりますよね。
今まで家族の片づけに自分の時間をとられてしまっていたのが、ゆっくりと家族で会話を楽しむ時間に変わっていくかもしれませんね。
子どもの自立にも繋がります。
家の中は全て自分が管理しなくてはいけないというのが主婦の使命ではありません!
家族個人の所有物は、あなたが片づけなければならないことではありません!
ただ、仕組みを作ってあげること。
それが家族のためであり、ご自身のためでもあるのです。
Let’sTry!
羽鳥 ともえ 【tranquillo主宰】
記事テーマ
現代の社会は、「モノ」「情報」の量が非常に多く、自分にとって本当に必要なモノは何か?と判断することが難しい時代です。「モノ」「情報」に支配されることなく、自らが選び取り、上手く付き合うことが大切です。モノで溢れかえる自宅をスッキリさせ、自宅が一番落ち着く場所・家族の笑顔が満ち溢れる場所にする方法をお片づけのプロがお伝えしていきます。