前回の記事「幼稚園・学校関係の書類の整理」はお読みいただけましたか?
整理の基本の「基」をご理解いただけたでしょうか?
溜まりやすい書類と言われがちですが、本当に必要な書類はごくわずかです。
見極め方も踏まえて書類の整理法をお伝えいたします。
書類が多いご家庭での声です。
「後でみるかも。」
通販カタログやダイレクトメール、デリバリーのチラシといった「お得」がキーワードともいえるこちらの書類。
通販カタログの「今なら送料無料!」、ダイレクトメールの「このチラシご持参の方10%OFF」、毎週毎週投函されるデリバリーのチラシ。
すごく「お得」に感じて、後でみようと思いそれが積もり積もって手に負えなくなってしまうのです。
これらは、企業の戦力であるということもひとつおぼえておきましょう。
そして何より、それらをとっておいてどの程度利用しましたか?
どのくらい「お得」でしたか?
そして、それらを保管するにあたってのリスクはないのか?ということです。
ご丁寧にファイリングするにしても、それにかかる時間、保管する収納スペース・・・
「お得」ということに気をとられご自身の大切な時間までもを奪われているということ、限りある収納スペースを使っているということを忘れてはいけません。
「後でみるかも。」は、今みなければ、そして今必要でない情報であれば、後でみることはほぼないでしょう。
前項の「お得」がキーワードの書類が整えば、書類の整理はぐんと進むはずです。
前回の記事のおさらいですが、ご家庭の書類を再度あげてみます。
○ダイレクトメールなどの郵送物
○請求書・レシート・明細書などの家計に関する書類
○保険関係の書類
○家電等の取扱説明書・保証書
○仕事関係の書類
○幼稚園・学校関係の書類
目的別にあげてあります。
これらの書類をどうやって保管するかをご説明していきます。
保険関係や行政等に支払った領収証等は保管期間が法で決められているものもあります。
それらはその期間まで保管する必要がありますので、大切に保管しましょう。
保険関係も年に数回、何やら封筒に「重要」と印字された書類が送られてきますよね。
年末調整で使用したり、満期の連絡だったり様々ですが「保険」というひとつのファイルをつくってそこにしまうだけのことです。
大切なのは何に必要なのか?ということです。
目的別にファイリングするのはそのためです。
家電等の取扱説明書も家じゅうの家電は大きなものから小さなものまでとなると相当な数になります。
100円ショップで購入した非常用のライトにまで取扱説明書はついてきます。
ここはご自身の価値観にも関係するところですが、本当に全部保管する必要がありますか?
そして取扱説明書をみることで解決できたことは過去にどのくらいありましたか?
「取扱説明書です。大切に保管してください。」と書いてあると処分してはいけない、保管しなくてはいけないと思いがちです。
しかし家電はインターネットでも取扱説明書を観ることができるのです。
紙ベースでなければ困ることはありません。
こういったところでインターネットを活用するのも、限られた収納スペースを有効活用するひとつの手段です。
書類には「情報」が書かれています。
「情報」はつねに進化していきます。
旬な情報でなければ意味をなさないのであれば、保管しておく必要はありません。
一度整理しても見直しは必要です。
保管する書類であっても半年を目安に目を通し見直して、その時点で必要ないと判断できるものは処分しましょう。
新しい書類が入ってきたということは、それと引き換えに必要なくなる書類もでてくる場合もあります。
ここを見逃さないようにしましょう。
あらたに保管する書類をファイリングする際に、さっと目を通すことが習慣にできればなおいいですね。
わざわざまとまった時間をとることもなくなるわけですから。
このように手順に沿っていくだけで、「書類の整理」も何ら難しく考える必要はありません。
「情報」はときに氾濫をまねきます。
いろいろな形で耳にする「情報」を全て聞き入れていては混乱するだけです。
「情報」に惑わされることなく、「情報」は自らが選びとるものです。
これも人生をハッピーにするキーワードですね。
羽鳥 ともえ 【tranquillo主宰】
記事テーマ
現代の社会は、「モノ」「情報」の量が非常に多く、自分にとって本当に必要なモノは何か?と判断することが難しい時代です。「モノ」「情報」に支配されることなく、自らが選び取り、上手く付き合うことが大切です。モノで溢れかえる自宅をスッキリさせ、自宅が一番落ち着く場所・家族の笑顔が満ち溢れる場所にする方法をお片づけのプロがお伝えしていきます。