同年齢の子どもたちの中に、すっと入って行ける子と、なかなか行けない子がいますね。
逆に、明るくはきはきお話しできたり、お友達を輪に引き入れることのできる子もいます。そんな子を見るとすごいなあ、と思うしうちの子もああなればいいのに!という気持ちになりますよね。
自分の子どもが引っ込み思案だったり、ゴーイング・マイウエイすぎる…うちの子暗いの?空気読めないの?と心配してしまうお母さんに今回の記事をお送りします。
自分の子じゃないけど、親戚で、近所で、クラスで、気になる子がいる、という方もぜひお読みください。
さて、はたして子どもは、明るく誰とでも仲良く遊ぶべきなのでしょうか?というお話です。
心配しているあなた自身が、同じように人と打ち解けるのが苦手なタイプだったとしたら。
そのことで、困った経験がありますか?誰かに否定されるような言葉を聞いて育ったでしょうか。親や、先生から「もっとみんなと仲良くできるといいね」って言われてきたとしたら、我が子にも同じように言いたくなってしまいますね。
「こんな自分はダメなんだ」というメッセージを受け取っているからなんです。どんな経験をしてきたのでしょう。思い出してみてください。通知表に書かれたひとこと。個人面談で言われたこと。親が親戚と話していた言葉。近所やPTAのママ友たちの中で母親が我が子について語る評価。
お父さんがお母さんに「もっと●●させたほうがいいんじゃないか」あるいはお母さんがお父さんに「この子●●すぎるんじゃないかしら」という懸念の話題。
それを聞いてきたあなたはどんな気持ちだったでしょう。その子どもの頃の自分の味方になってあげるとしたら、なんて言ってあげたいですか。
「ゆっくり、慣れていくタイプなんだよね。ゆっくりでいいんだよ」
「周りに合わせるよりも、好きなことをずっとやっていたいんだよね」
「この子はこれで、いいんです。大物なんですよ」
「慎重なのはとてもいいことだよ」
などなど。味方の発言をたくさん思いついていくと、心配な気持ちがゆるんできませんか。
子どもは、無理に理想の行動をさせなくても、この子のままで、この子の育ちたいように成長すればいい。
そんな気持ちになれたら成功です。
自己否定の経験を思い出せたら、「味方になってあげる作戦」をやってみてくださいね。
もしあなたがまったく違うタイプなら、自分の子が、うじうじ後ろに隠れたり、KYなことをするのが理解できないかもしれません。こんなんじゃ、いじめられたり嫌われたり、苦労するとか幸せなれないかも?という不安がわいてきますね。
ではでは、ここでアタマを切り替えて、あなたが「苦手で努力もしたくない」ことがらがないか探してみてください。
料理が苦手なんだけど、そもそも食べ物にあまり興味がないので上達への情熱がいまいちわかない、とか。スポーツが苦手なんだけど、あえて上手にならなくてもいいや、と思っているとか。読書はそんなに好きじゃないので話題作の話をいくら力説されても読む気になれないとか。
この例以外でも、ある人にとっては楽しくて豊かだと感じていることが、興味や適性のない人には努力する気すら起きないことってあるものです。
私は「明るく誰とでも仲良く遊ぶこと」もそんなうちのひとつだと思うのです。
人との深いつながりを感じること、助け合うこと、愛すること愛されることは、人生の豊かさのひとつの要素ですが「誰とでも」ではなくてよいのです。食べ物の調理方法や調達方法を知っていれば料理上手でなくとも生きていける。健康を害さない程度に身体を動かせれば、スポーツを無理に楽しむ必要はない。話題の本だって、全員が読まなくてもいいわけですよね。
それを強く勧められても、「ほっといてください」と言いたくなりませんか。
落ち着いて考えれば明るさ、社交的、とは個性のひとつであって、全員がそれを目指さなければならないものではないのです。
料理なんかは、子育て中の女性にとっては「上手にならなきゃ・好きにならなきゃ」というプレッシャーの大きいジャンルなので、おとなしい子やマイペースな子が押し付けられる「友達と仲良くしなければ」によく似ています。「ほっといて、これでいいの」とは言い難い罪悪感や劣等感を持ちやすい部分です。
お子さんにいらぬ罪悪感や劣等感を持たせることなく、個性を認めたうえで「もっと仲良くなりたい子がいる時はこうするといいかもね?」と手助けすることができるといいですね。
自分の子どもには幸せになって欲しいので「もっとこうだったらいいのに」という想いは尽きません。
でも、目の前の子の、ありのままを大好きでいられたら、もっと味方になってあげられるのです。この子の今の気持ち、今望んでいることはなんだろう?自分と似ていて、でも全然違うところもいっぱいある、この1人の人。
もっとも身近で親しい「個人」と出会いなおすのも、子育ての醍醐味のひとつです。成長するにつれ見えてくる個性・目の前の子の、存在への祝福と、自分自身への祝福。
子どものありのままを受け止められる時、自分自身のありのままを丸ごと受け止めることもできます。
それは子育てという大事業に携わるものへの大きなギフトだと私は思うのです。
今回のお話は「お友達と遊べない子」だけにとどまりません。
お子さんの個性の中で、自分と似ていて、変えなくちゃと思っているところには【味方になる作戦】でお子さんと接してみてください。共感の中で、認め合ったり一緒に成長していける仲間になります。
実は私自身も、誰とでもは仲良くできない子でした。これでいいと今は思っているのに、実際我が子が人の輪から外れている時に、妙な焦りを感じることがあるのです。それは繰り返し聞かされた否定のジャッジを記憶しているからだと気づきました。
お子さんの個性の中で、自分とはまったく違っていて理解できないと思うところには、自分にも「できないけど上手くならなくてもいいか、というジャンルはないか」という視点から、【置き換え作戦】で共感してみてください。誰もがすべてのことの達人になる必要はなくて、苦手なことにはうまく進むような工夫をすればいいんですよね。
私は、片づけ、計算が苦手ですが日常生活や仕事で困らないように、工夫やサポートを選んでいます。子どもたちの個性で、将来困りそうな要素にも、きっと何か工夫ができるだろうと信じていますし、そのことを伝えていきたいと思います。
みなさんが、自分自身とお子さんのまるごとを大好きで、楽しんで工夫する人生でありますように。
ココロの声を聴く、聴き方。
ブライト・リスニングの体験会を行っています。
詳しくはHPからどうぞ!
http://www.tangerine-labo.com/
ブライト・コミュニケーションの実践をブログにも書いています。
連れ子2人と夫とのドタバタ再婚生活や日々のごはんなどもつづっています。のぞいてみてくださいね!
ブログ
http://ameblo.jp/lychee-tangerine/
成長を続ける女性のためのコミュニティ【こぶたラボ】では
子連れで参加できる企画をいろいろ開催しています。
合言葉は、人生をおいしく・楽しく・美しく♪
高橋 ライチ 【コミュニケーション・カウンセラー】
記事テーマ
子どもたちには、幸せになって欲しい!ママたちの共通の願いですね。豊かなココロを育て、人とつながる「コミュニケーション力」を育み、社会へ送り出しましょう。ブライト・コミュニケーションを実践していくと、ママの人間関係もぐっとラクに楽しくなりますよ。