(1) の場合、よく聞きもせず「あとでね!」としてしまっては、お子さんは困ったり、モヤモヤしたりしますね。
顔に「?」が浮かんでいて尋ねているんだな、とわかったら、「○○が知りたいの?」とか「どうしたらいいか教えて欲しいの?」と【内容を確認】します。
お子さんが頷いたら、【すぐに答の出るものなら伝えます】、時間がかかるものなら「あとで」ではなく【「いつ」対応できるかを伝えます】。
「夕飯作り終わったら調べてみるね」とか「夕飯の時に一緒に考えようか」という風に。待っている間の過ごし方について「それまでどうしてる?」と尋ねたり、「それまで絵本読んでいてくれる?」と提案したりするのも落ち着くかもしれません。
(2) の場合は、意外と何かをしながらでも、しっかり【あいづちやオウム返し】で対応してあげると、手をとめなくていいかもしれません。
子どもの内側で、何かが言葉になろうとしてる、その衝動を止めずに促すリズムをとるつもりで、「うんうん、あ、○○なんだね。そうか、そう思ったんだ」などこまめに合いの手を入れます。ひとしきり言葉になって、受けとめてもらえると満足するのではないでしょうか。
(3) 痛いとかつらいとかだったら、手を止めてケアを優先してあげるのが良いでしょう。
緊急の困りごとではなさそうなのに(2)の時のように【あいづちやオウム返し】で満足しないようなら、強い「伝えたさ」がある時です。
わかってほしいもどかしさがあるので、しっかり向き合って聴いて欲しいのです。【何がおきたかを整理して、要約し、気持ちを聴いてあげます】。
すぐにできない時には(1)と同じように、【いつ対応できるかを約束】します。「悔しかったから、ママに聴いてほしいんだね。ママもちゃんと聴いてあげたいから、ご飯を作り終わってから、座って聴くね」。それでも納得しないようなら、本当に今、聴いてほしいのでしょう。5分とか10分と決めて、聴いてみてください。
(4) の場合は、【いったん手を止めて、抱っこしてあげる】ほうが早いこともありますね。関わりが欲しいのですから、(2)のように何かをしながらのあいづちでは満足しません。
少し大きい子なら「ママと遊びたいんだね~、じゃあこのお洗濯一緒に干して干し終わったら、オセロしようか!」とか「ママがこっちお掃除してるあいだ、玄関の靴を並べてくれたらお仕事終わりだから、そのあとで抱っこしてお話しする?」などのように【今やるべきことを手伝ってもらってその後つきあうと約束する】のはどうでしょう。
ただ待たされるのではなく、ママはいっぱいお仕事があるから、それを終わらせれば遊べるとなれば、張り切ってお手伝いしてくれるし、自分が大事にされていないとは思いませんよね。むしろ、自分は役に立つこともできる存在だと感じる機会も作れます。
これはうちの10歳の娘によく使う方法です。洗濯干し競争や雑巾がけ競争などは家事を片づけるあいだもゲームで遊んでいるようなものなので、関わり欲が満たされるようです。そして実際に早く終わるので助かります!
(5) について、「こういう場合は?」というご質問があればコメントかメールをくださいね!