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なかなか寝ない・起きない子どもになんて言う?/2012年11月

子育ての悩みは数あれど

子育てする中で、悩みのネタはたくさんあります。

夜寝ない・朝起きない・ちゃんと食べない(バランス、量、行儀)・勉強しない・運動しない・友だちと仲良くできない・落ち着きがない・覇気がない・根気がない・片づけられない・・・。
理想を言えばきりがないし、自分自身もまったく完璧ではないのですが、こと「責任」を感じてしまうとどれも気になりますね。
「もっといい方法があるんじゃないか」
「私のせいでこうなってるの?」
そう思い出すと、焦りも加わって、言うことをきかせよう、相手を変えようと躍起になってしまいます。
今回は、そんな中でも健康にも関わるためにとくに気になるテーマ、寝ない・起きない子どもとのコミュニケーションについて考えてみましょう。
寝ない子に

まずは寝ない子についてです。

健康にも響くし、成長にも響くというし、早く寝てくれれば自分の時間が持てるのに!と母の利害にも関わってきます。(私にはこれが一番切実でした)
私が子どもたちが小さい頃によくやっていたのは「お化けがくるよ」系の脅しです。しかし、先日こぶたラボで、鍼灸師さんを招いて家族の養生講座を主催したときに「不安や恐怖を抱えて眠るのってどうでしょう?」という話題になりました。
確かに…寝る前にどんな気持ちでいて欲しいかといえば、安らぎ。安心で安全で、おふとんにくるまって、身体はゆるんでいき、幸せな気持ちで自然と睡眠に引き込まれる…。そんな入眠をしてほしい!
思い出したのは、私の母が、私と4歳上の姉を寝かせる時にかけてくれていた言葉です。「早く寝ないと、夢の馬車に乗り遅れるよ」というもの。
小さな私は、創作童話が大好きだったので、目をつぶり、その奥に広がる想像の世界へ馬車を探しに走って行くような気持ちで眠りにつきました。「のりま~す!のりま~す!!」という気分です。
急がせてはいるものの、不安や恐怖とはだいぶ違いますね。これだと自らの意思で、眠りのほうへと進んで行く自主性もあります。
現在、うちの下の娘は小学生になり、さすがに夢の馬車でもなくなってきました。近頃ブームの別の方法があります。小4の娘は自室の自分のベッドで寝るのですが、ママの隣で寝たい気持ちもまだまだあります。そこで、たまに私が娘のベッドに一緒に入り、小さなスタンドをつけて読書をするのです。
ぐずぐずと寝支度をしないでいる娘に、「今日はママも読みたい本があるから、ベッドで読もうかな。歯磨きしておいで!」というと、ダラダラモードから一転、走って洗面所へ行き、走って戻ってきます。子犬のように。
二人で布団に入ると2,3こと話しかけられたりもしますが、ひと肌のぬくもりのせいか5分ほどで寝息に変わります。
一緒に寝てあげるのでなく、あくまでも「私のための読書をしている」ところが、微妙に小学生のプライドを尊重しています。お互いにとってよい方法であるところがミソです。win-win法といえるでしょう。
してあげる系では、ハンドマッサージやリフレ、足を持って腰を揺らすというような、言葉以外のコミュニケーションも、眠りにつく前にはむいています。頭が休まるんですね。これは、win-win法よりも「ケアを必要としている・気を向けて欲しがっている」と感じる時には本当に効き目があります。翌日からの行動も落ち着いてきたりします。
起きた後の楽しみは?

遊び足りなかったり、もっとお話ししていたい、という子もなかなか寝ないですね。面白いことがもっと起こりそうで眠るのがもったいないんですね。私もそうでした。

そういう子には、早く寝て、早く起きられた時の楽しみを提示すると、寝る努力を始めたりします。
楽しい今日が終わることの残念さより、明日が早くくることの楽しみが上回ると、自分から眠ろうとするのです。
楽しみな朝食のメニューを提示するのでもいいですね。「明日は早起きして、フレンチトースト作ろうか」とか「目玉焼き作るところ見る? 卵、割ってみる?」とか。
朝の遊びをひとつ約束するのもいいですね。お散歩までいくとスペシャルで、こちらも気合がいりますが、しりとりぐらいでも意外と喜ぶかもしれません。「○ちゃんが寝てるあいだになぞなぞ10個考えるから、静かにしてね~」なんて言うと、一生懸命、静かにしようとして、寝てくれるかも?
再び、我が家の小4女子のブームな方法・朝起きバージョンをお伝えします。それは、「早起きして、ママの隣にもぐりこんで二度寝する」というものです。「二度寝」という響きはどうやら大人っぽいのか?気に入っている様子。
夜、彼女が寝る時間にはまだまだやることがいっぱいあるのですが、朝方は私もさすがに寝ています。「明日朝、4時に起きたら、ママのベッドにおいで」というと、喜んで目覚ましをセットしています。
生意気ざかりの10歳も、朝の眠気の中では素直に甘えられるのですね。
とはいえ、あとどのくらいこの方法が使えるのでしょうね? みなさんも、こんな方法が使える小さなうちに、どうぞお試しくださいね。
起きない子に

さて、早寝ができれば多くの子どもは朝すっきり起きられるので、「なかなか起きない」というストレスは減っていくことでしょう。

それでも、なかなか起きないとしたら…。何か、起きたくない理由があるのかもしれません。
保育園や幼稚園、学校で、何かいやなこと、心配なことがあるのかな? ある時間にしなくてはならない何かが、すごく嫌だとか怖いとか。
または、最近起きた何かの出来事や、たまたま聞いた話などが、まだ心にひっかかっている?
あるいは、単純に朝が寒い?
「起きない」ことを責めるのではなく、「起きられない状態である」ことの原因を取り除くのに、何か力になれないかしら?というスタンスで、お子さんの生活全体を見てみてくださいね。
起きない子を起きさせる=行動をコントロールするのでなく、起きられない環境を起きやすく整える相談をともにする、という感覚でお話しできるといいですね。
起きたくなる毎日

さあ、このコラムの定番コーナーです。私たち大人も、自分の暮らしを見てみましょう。あなたは、起きたくなるような毎日を送っていますか? それとも、起きなくちゃならないから無理やり起きているのでしょうか?

自分が無理しながら起きていると、人に対しても、無理やりでも起きろ、と言いたくなります。無理して当然、我慢して当たり前。そんなエネルギーでいると、子どもたちは日々を生きることも、大人になることにも希望を持てなくなってしまうのではないでしょうか。
どうやったら毎日を楽しくできるのか、親子で工夫していけるといいですね!
それが難しくなってしまったら…、ほんとうに望んでいることに耳を傾けるブライト・リスニングをおすすめします。

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高橋 ライチ

高橋 ライチ 【コミュニケーション・カウンセラー】

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子どもたちには、幸せになって欲しい!ママたちの共通の願いですね。豊かなココロを育て、人とつながる「コミュニケーション力」を育み、社会へ送り出しましょう。ブライト・コミュニケーションを実践していくと、ママの人間関係もぐっとラクに楽しくなりますよ。

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