まずは寝ない子についてです。
健康にも響くし、成長にも響くというし、早く寝てくれれば自分の時間が持てるのに!と母の利害にも関わってきます。(私にはこれが一番切実でした)
私が子どもたちが小さい頃によくやっていたのは「お化けがくるよ」系の脅しです。しかし、先日こぶたラボで、鍼灸師さんを招いて家族の養生講座を主催したときに「不安や恐怖を抱えて眠るのってどうでしょう?」という話題になりました。
確かに…寝る前にどんな気持ちでいて欲しいかといえば、安らぎ。安心で安全で、おふとんにくるまって、身体はゆるんでいき、幸せな気持ちで自然と睡眠に引き込まれる…。そんな入眠をしてほしい!
思い出したのは、私の母が、私と4歳上の姉を寝かせる時にかけてくれていた言葉です。「早く寝ないと、夢の馬車に乗り遅れるよ」というもの。
小さな私は、創作童話が大好きだったので、目をつぶり、その奥に広がる想像の世界へ馬車を探しに走って行くような気持ちで眠りにつきました。「のりま~す!のりま~す!!」という気分です。
急がせてはいるものの、不安や恐怖とはだいぶ違いますね。これだと自らの意思で、眠りのほうへと進んで行く自主性もあります。
現在、うちの下の娘は小学生になり、さすがに夢の馬車でもなくなってきました。近頃ブームの別の方法があります。小4の娘は自室の自分のベッドで寝るのですが、ママの隣で寝たい気持ちもまだまだあります。そこで、たまに私が娘のベッドに一緒に入り、小さなスタンドをつけて読書をするのです。
ぐずぐずと寝支度をしないでいる娘に、「今日はママも読みたい本があるから、ベッドで読もうかな。歯磨きしておいで!」というと、ダラダラモードから一転、走って洗面所へ行き、走って戻ってきます。子犬のように。
二人で布団に入ると2,3こと話しかけられたりもしますが、ひと肌のぬくもりのせいか5分ほどで寝息に変わります。
一緒に寝てあげるのでなく、あくまでも「私のための読書をしている」ところが、微妙に小学生のプライドを尊重しています。お互いにとってよい方法であるところがミソです。win-win法といえるでしょう。
してあげる系では、ハンドマッサージやリフレ、足を持って腰を揺らすというような、言葉以外のコミュニケーションも、眠りにつく前にはむいています。頭が休まるんですね。これは、win-win法よりも「ケアを必要としている・気を向けて欲しがっている」と感じる時には本当に効き目があります。翌日からの行動も落ち着いてきたりします。