今回は、NPO法人日本ベビーサイン協会理事長、吉中みちるさんに「ベビーサインへの思い」を語っていただきました。
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はじめまして、吉中みちるです。日本ベビーサイン協会の理事長をしています。三上さんからお誘いいただいて、こちらのコラムにちょっとお邪魔することになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
ベビーサインについて皆さんに知っていただきたい!と思うことはたくさんありますが、今日は私の個人的な思いをお話ししたく思います。(ベビーサインの始まりや日本での最初の広がりについては三上さんが最初の記事で書いてくださっているので、そちらを見てくださいね。)
私が息子と一緒にベビーサインを楽しんだのは2000年、今から12年も前のことになります。当時はネットで「ベビーサイン」と検索しても、ヒット件数ゼロの時代でした。たまたまアメリカ人の友人の勧めで始めたのですが、主人は「ほんとうにベビーサインなんてできるのかなあ」と半信半疑でした。
が、息子は、まだおしゃべりもできなかったのに、【ボール】【もっと】【電灯】などほかにもたくさんのベビーサインを使って「話して」くれるようになりました! 息子がそのムッチムチのお手てで返してくれる愛らしいベビーサインに、主人と二人でもうメロメロになってしまいました。
こんなに楽しい育児法は日本の人たちにも広めなくちゃ!と思い、本を書いて出版したのが私の活動の始まりです。三上さんのような優秀な仲間に恵まれ、私たちが始めた講師育成プログラムは多くの講師を育て、今では全国約650ヵ所でベビーサイン教室が開催されていて、年間約1万人の生徒さんがいらっしゃいます。また、全国で無料体験イベントを開催しておりその参加者は年間3万人以上に上ります。
ベビーサイン育児がこれだけ急速に広まったのは、やはりそこに感動があるからです。もしベビーサインの魅力をひとつだけ選ばないといけないならば、私が選ぶのはこれです。
わが子が本当にいとおしいと思える瞬間がぐーーーんと増える
こんなシーンをちょっと想像してください。
シーン1
赤ちゃんが毛むくじゃらのおじさんをじっと見ています。どうしたのかな、とママが思っていると、赤ちゃんのお手てが動いて・・・【ゴリラ】。もう一度おじさんの顔を見ると、なるほどとママも納得。(これは私の実体験です。)
シーン2
お絵かきをしている赤ちゃん。線はぐちゃぐちゃで、ママには全くわからない。「これなーに?」と聞くと、赤ちゃんの手が動いて・・・【自動車】。な、なんと、これが自動車なの!と驚きながらも「そうか、自動車なのね、かっこいいね」と返すママ。(これはある講師の体験です。)
ベビーサイン育児をすると、こんな楽しい体験がいっぱいできます。家庭に笑顔があふれます。ベビーサインはそんな魅力が詰まっている育児法です。
おしゃべりできない時期の赤ちゃんと笑いながら感動しながらしっかり心を通い合わせることは、その子が大きくなった時にも強い絆となって親子関係を良好に保ってくれます。
今、6年生と3年生の二人の子供たちを見ながら、本当にそれを実感しています。
ベビーサインに興味を持った方、ぜひ始めてみませんか?
ベビーサインを始めて、皆さんの赤ちゃんがベビーサインでお話ししてくれるようになったら、ぜひ教えてくださいね。お待ちしてます!
三上 千賀 【「ベビーサイン教室」きらり主宰 】
記事テーマ
ベビーサインとは、まだ話せない赤ちゃんとおててを使ってコミュニケーションをする育児法です。 育児ストレスが軽減したり、幼児期の言語能力が高くなったりと沢山のメリットがあります。 そんなベビーサインのお話やベビーサインを中心とした我が家の育児の様子をご紹介していきます。