そろそろ暖かい日も増え、少しずつ春の装いの方をみかけるようになりました。
重いコートを脱ぎ、身も心も軽くなる春。心ウキウキの反面、花粉による憂鬱な症状に悩まされている方も多いことと思います。
前回は、「本格的な花粉シーズンが始まる前にハーブでできること」というテーマで花粉症に有効なハーブをご紹介しました。
今回は、辛い花粉症の症状をアロマでケアする方法についてお話ししたいと思います。(もちろん引き続きハーブティーで身体の内側からアプローチしていくことも忘れずに!)
関東各地では花粉の本格的な飛散シーズンを迎えているようです。
一般財団法人日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:松尾道彦)によりますと、2012年春のスギ花粉飛散量に関しましては、ほとんどの地域で例年並みか例年よりやや少なく、花粉の飛散量が多かった2011年の春に比べると30%〜70%のところが多い見込みとのことです。
昨年に比べると量は少ないとの予測ではありますが、しっかり対策をしておかないと症状がきつくなる事もあるので気をつけたいですね。
また、3月中旬頃にピークとなるであろうという予想が出ていますので、いよいよこれから、といったところでしょうか。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりに頭痛などの花粉症の不快な症状に悩まされている方に、ぜひ試していただきたい精油がありますのでご紹介します。
もちろんここでご紹介する3種のみではありませんが、経験上、自信を持っておすすめできる精油をご紹介したいと思います。
★ユーカリラディアータ
粘膜の炎症を抑えるなどの効果を持っている1,8シネオールが主成分で、抗ウイルス、去痰作用があり、呼吸器系のトラブルに大変有効です。
(ユーカリには、含有成分の違いによりユーカリラディアータ、ユーカリグロブルス、ユーカリシトリオドラ、ユーカリディべスなど多数ありますが、お子様には刺激の少ないユーカリラディアータがオススメです。)
★ティートリー
免疫強壮、抗菌・ウイルス作用があり、様々な感染症の予防に有効な精油です。フレッシュでスパイシーな香りでリフレッシュにもなります。ラベンダー精油に次いで多くの方に利用されている精油でもありますね。
★ペパーミント
清涼感のある清々しい香りが特徴的な精油です。スーッとする香り成分のメントールが鼻の鬱血を取り除いてくれます。 (ケトン類を多く含み神経毒性がありますので、乳幼児、妊産婦、授乳中の女性、てんかん患者には使用しないこと。)
では、この3種の精油をどのように使いこなせばよいのかをご紹介します。
我が家では花粉症の症状を抱えて困っている家族はいないのですが、昨年辺りから、もしや?と怪しげな症状が出ている者もいます。
以下の方法は、予防の意味でも、実際に我が家でも実践している方法です。
●マスクの端に精油を1滴垂らす (このとき、肌に触れないよう注意してください。マスクの外側に垂らすといいですよ。)
●ハンカチなどに精油を1滴つけて胸のポケットなどに入れておく
●蒸気吸入
こちらは以前にもご紹介しましたが、お湯をはった洗面器やマグカップに精油を1〜3滴垂らし、その蒸気を吸入する方法です。不快な鼻づまりやのどのイガイガを和らげてくれますよ。
最後にここでひとつ、持っていると安心な花粉症対策のジェルの作り方をご紹介します。
『鼻すっきりアロマジェル』としてバッグにしのばせておくとよいですよ。
【鼻すっきりアロマジェルの簡単レシピ】
ジェルベース 15g (アロエジェルでも可)
ハーブウォーター5ml (なければ精製水)
※我が家ではペパーミントウォーターを使っています
精油 6滴 (ティートリー 2滴 ユーカリラディアータ 3滴 ペパーミント 1滴)
※鼻のかみすぎでお肌が荒れている時には、お肌の炎症を鎮め、さらに保湿効果もあるホホバ油を2〜3ml程度加えて作るとよいですね。 このジェルは、小鼻や鼻の付け根、顎の辺りに塗って使います。
山下 美紀 【Kahua~relaxing on earth~主宰】
記事テーマ
香りがあると心に余裕ができたり当たり前の日常がキラキラと特別なものになります。お気に入りの香りを部屋に芳香したり、お掃除や日々のセルフケアにアロマやハーブを用いたり。ほんの一滴が心の栄養になることってあるんですよ。植物の力で外側からも内側からも美しく健康でいられる、暮らしが楽しくなるそんな方法をお伝えします♪